bo・cho・tei

2011.10.07

bo・cho・tei(名詞)本質的には役に立たないもの、目くらまし
「ジャスミン革命が我が国に広まるのを防ぐためにはどうしたらよいか」「facebookを使いにくくするためにパケット定額制を禁止しよう」「それはbochoteiだ」
(語源)昔、日本で原発のテロ対策ができないので、高い津波を防ぐbochotei(anti-tsunami wall)をこれ見よがしに建てて、いかにも安全対策をやっているように電力会社と経産省がアピールしたことから。

20XX年に東南アジアで発刊される英語辞典にはこういう項目ができるだろう。

KL(クアラルンプール)の国際会議で、コーヒーブレークにサテーをつまみながら、夕食前のドリンクを片手に、ビュッフェの朝食のオムレツを待ちながら、こそこそっと話しかけてくる参加者の何人かの疑問は原発のテロ対策だ。

Spent fuel(使用済み核燃料)の冷却プールにダイナマイトを投げ込むか、冷却水の配管を破断させるか、電力系の線を切れば、簡単にパニックを起こせるのではないか。じっさいにやらなくとも、やるぞと言ってパニックを起こせる。日本は、どう対応するのか。

真顔で、シントウの神様に日本国内の原発でテロをやった奴は地獄に落ちるようにしてもらっている、と答える。それでもまだあきらめないメンバーには、テロ対策の手の内を教えるわけにはいかないじゃないか、といって背中をパンと叩く。

なかには、あんな壁でテロリストの侵入を防げるのかと聞いてくる人もいて、本気なのかジョークなのか、こっちがわからなくなる。

日本国内では、冷温停止すれば、問題はかなり沈静化するような言い方をする政務三役もいるが、まったくそれは的外れだ。テロ対策だけでなく、汚染水の問題、廃炉の問題など、問題は山積みだ。海外のほうが、客観的に見ている部分がある。

これから何をしていかなければならないのか、東電と保安院の大本営発表ではない情報をしっかり発信していく必要がある。

東京から社員を待避させたという多国籍企業に話を聞くと、最悪の事態になった時は、パニックになって、もう、東京から出られないだろう。だから、そうなる前に社員を避難させたのは当然だ、と胸を張る。

現実がどうなっているかということよりも、起こりうる最悪のシナリオはどうなのか、それから社員を守るためにはどうしたらよいのかを考えた結果、即座に大阪に移動させる、香港に待避させるなどの行動を指示したようだ。

最悪のシナリオやそれに関する情報は、きちんと各国政府から入手している。常に楽観論を唱えた日本政府とは違っている。

これからの福島原発をどうするのか、何が待っているのか、一度きちんと共通理解を持たないと。



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