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原子力政策が腐る瞬間
2011.08.01
7月29日、外務委員会。
松下副大臣 我が国で発生した使用済み核燃料をモンゴルにおいてあるいは外国において貯蔵、処分するという意向は一切有しておりません。
河野太郎 今、使用済燃料とおっしゃいましたが、高レベル放射性廃棄物についても同様ですね。確認してください。
松下副大臣 同様です。
(中略)
河野太郎 高レベル放射性廃棄物の最終処分地を決めるのは、西暦何年までに決めるのか。...概要調査はいつまでに終えるのか、最後の調査をいつまでに終えて最終処分地を決定するのか、現在の政府の最新の方針をまず教えてください。
横尾政府参考人 2028年前後を目途に最終処分の建設地を選定するということになってございます。..この処分計画では、精密調査の選定を2013年前後を目途に精密調査の地区を選定するということとされていますので、それまでに文献調査と概要調査を終えて、その上で精密調査を選ぶというのが現在の計画スケジュールです。
河野太郎 文献調査、概要調査それぞれ何年かかりますか。
横尾政府参考人 文献調査についてはおおむね一年から二年、概要調査については三年から四年というふうに想定しています。
河野太郎 ..2011年の現時点で文献調査の候補地も決まっていないということは、2013年に精密調査を始めるというのはほぼ不可能ではないんでしょうか。
横尾政府参考人 現行の計画でのスケジュールというのが大変厳しくなっているのは事実でございます..
河野太郎 この日程でやるのは不可能なんじゃないですか。副大臣お答えください。
松下副大臣 最後までその努力はあきらめずにやりたい、そう考えています。
河野太郎 不可能だとわかった時点できちんと計画を変更するのか責任ある政策なんじゃないですか。
松下副大臣 次の世代にしっかりとした負担をかけないような我々の努力をしていかなきゃいかぬ、最後まで努力したい、それが今の姿勢です。
河野太郎 いや、だから最後まで努力をして結局できないというのがこの原子力政策の繰り返しじゃないですか。
松下副大臣 最後まであきらめないと言っているわけです。
河野太郎 しかし、今からどんなに努力をしても2013年の精密調査は始められないんです。何で方針を変えないんですか。
松下副大臣 最後まで努力します。その上で変更する時には決断して変更します。
河野太郎 最後の時って、じゃあ、副大臣、いつだと思っているんですか。
松下副大臣 工程を考えて、ぎりぎりの時期を判断したいと思います。
河野太郎 ぎりぎりの時期はいつかと聞いているんです。
松下副大臣 工程を考えて、ぎりぎりの時点で判断します。時期は言えません。
河野太郎 質問通告しています。答えが出ないんだったら、答えを精査するまで委員会を止めてください。
小平委員長 では、少し協議、速記を止めましょう。
(以下、意味のない答弁繰り返し)
河野太郎外務委員長なら、政府がこんな答弁をすれば、間違いなく委員会が止まって、委員長が政府側を呼びつけ、しかり飛ばした。
こんなデタラメな答弁を許す委員長だから政府は聞かれたことにもまともに答えないでごまかす。この繰り返しが原子力政策のいい加減さにつながってきた。
原子力政策をきちんとした責任のあるものにするためには、こうした委員長や政務三役を排除しなければならない。