- HOME
- » ごまめの歯ぎしり » 04影の行政刷新・公務員制度改革担当相 » 「未曾有」の危機
「未曾有」の危機
2011.05.02
「こうのたろう」と書いて、「コーノタロー」と読む。
「あそうたろう」と書いて、「アソータロー」である。
「未曾有」と書いて、「ミゾー」と読む。決して「ミゾーウ」ではない!
「未曾有」と書いて「みぞう」とふりがなをふる。だが、「みぞう」の読み方は、「ミゾー」である。
ここのところ、震災のせいか、いろいろな人が挨拶の中で「未曾有」という言葉を使う。だが、「みぞーう」と発音する人が多いのがとても気になる。
昔、選挙の時に、ウグイス嬢が「コォウノタロウ」です、「コォウノタロウ」ですと連呼しているのを聞いて、僕の名前は「コーノタロー」ですと訂正したことがある。だから「ミゾーウ」はとても気になる。
日本語では、オ列の音を伸ばす時は、その音の次にウと書く。
昭和61年7月1日に「現代仮名遣い」(内閣告示第一号)が告示され、国の各行政機関に対しては『「現代仮名遣い」の実施について』(内閣訓令第一号)が出された。この趣旨を解説した文化庁の通知によると
「オ列の長音 オ列の仮名に「う」を添える。
例 おとうさん とうだい(灯台) わこうど(若人) おうむ かおう(買) あそぼう(遊) おはよう(早) おうぎ(扇) よいでしょう はっぴょう(発表) きょう(今日) ちょうちょう(蝶々)」
しかし、 「次のような語は、オ列の仮名に「お」を添えて書く。
例 おおかみ おおせ(仰) おおやけ(公) こおり(氷) こおろぎ ほお(頬) ほおずき ほのお(炎) とお(十) とおる(通) いきどおる(憤) おおう(覆) こおる(凍) しおおせる とどこおる(滞) もよおす(催) おおい(多) おおきい(大) とおい(遠) おおむね おおよそ
これらは、歴史的仮名遣いでオ列の仮名に「ほ」又は「を」が続くものであって、オ列の長音として発音されるか、オ・オ、コ・オのように発音されるかにかかわらず、オ列の仮名に「お」を添えて書くものである。」
つまり、「とおくのおおきなこおりのうえを、おおくのおおかみとこおろぎがとお、ほおずきくわえてほおかむりをしながらとおっていった」。
「未曾有」を危機から救おう。