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河野太郎、また謝る!!
2011.05.23
衆議院の決算行政監視委員会、遅れている平成20年度の決算の審査のために月曜日に委員会を開催する。
衆議院は本会議の定例日が火、木、金になっているので、月曜日中に遠方の議員が地元から上京してくる。だから月曜日の委員会開催というのは、予算委員会や重要法案の審査に限られている。
決算行政監視委員会も、平成20年度決算の審査が遅れているので、月曜日開催を民主党の小林筆頭と相談して決めた。
冒頭に、前回の福島原発事故の参考人招致に関する委員会決議をやることになっていたので、月曜日に委員会開催します、冒頭に決議をやるので遅れないように、と委員会メンバーに遅刻厳禁を連絡する。
今日の決算行政監視委員会の開催が決まった後で、復興特別委員会の開催が決まり、総理以下大臣はそっちに出席することになった。決算の審査は、財務大臣以下要求大臣の出席が大前提なので決算はどうするのかと先週半ばからもめていた。
民主党からは、こうした事態なのになにも連絡が来ないし、代案もない。本来、決算は予算と並んで重要案件だから、大臣の取り合いになれば決算委員会優先のところを特別委員会に譲るのかという批判も強い。
そんな状況ならば決算行政監視委員会を流せという声が強い中、公明党の東理事のご了解を頂き、これを前例としないという前提で今回は特別に副大臣対応、その代わり、最後の締めくくり総括の時間を2時間から4時間に増やす、締めくくり総括の日程を確定させるということで先週末、妥協した。
12時半に理事会。そこで事件は起きた。
まずいきなり民主党側から、委員会決議は民主党内の手続が終わっていないからできないという話がでた。
いやいや決議文は、自民党の新藤委員長が起草したものを、まず民主党が見て、民主党が直した案文を自民、公明両党が承認したのだから、それを民主党の党内手続きが終わっていないと言われても...。
挙げ句の果てに、締めくくり総括の時間も日程も、先週合意した方向で努力してみるという返答しか来ない。いやいや先週「決めた」から今日は副大臣で決算の審査をやりましょうという話だから。
委員長はぶち切れる寸前。決議案の承認、締めくくり総括の質疑時間、審議日程の三つがそろわなければ委員会の開催はできないという委員長を前に、民主党理事たちは与党理事懇を別室で開催し、民主党国対に調整に走る。
野党理事は理事会室でお茶を飲む。公明党の東理事が、普通は与党理事が理事会室で待っていて、野党理事に何とか出てきてくださいと平身低頭頼むものだけど、野党理事が与党理事を待っているというのは初当選以来、初めてだねと首をひねる。
「決算は与党の責任なんだから、もっと与党が目の色変えなきゃいけないのに、野党の河野さんが一生懸命に走り回っているじゃないか。委員会の日程を確定させろと与党じゃなくて野党が言うなんて、初めてだよ。河野さんが優しすぎるから、与党が責任を感じないんだよ。」と東先輩に叱られる。
平将明理事が、ずっとこの間委員会室で待っている委員に説明に行ってきますと委員会室に走るが、すぐ帰ってきて、河野さん、顔出したほうがいいですよ。
月曜日開催です、冒頭採決だから遅刻厳禁と言われたのに、冒頭1時間近く待たされた自民党の決算行政委員会のメンバーが、ぎろりと睨む。
なにしろ自民党の委員9人は、僕と平理事、国対の坂本哲志代議士の他、伊吹文明、古賀誠、中村喜四郎、細田博之、逢沢一郎、村上誠一郎と派閥の領袖や幹事長経験者やこわもてのベテランが勢揃い。
「お待たせして、どうもすみません。もう少々お待ちください」と、平謝り。
理事会室に戻ると、平理事から、「今日のTBSの夜のニュースは決まりですね。河野太郎、またベテラン議員に謝る!」
まったく、民主党、頼むよ。
で、結局、決議は官邸の許可も取らなければならないので今日はダメで、締めくくり総括の日程も時間も総理と相談しなければならないので決まらないと何一つクリアできず、決算行政監視委員会は流会。民主党国対、なにやってんだ!?
ブログに載せた質問通告、流れました。