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不真面目な政府とやる気のない与党国対
2011.05.22
読売新聞によれば「出席者によると、対策室の発表の訂正を求める班目氏に、福山氏らが「可能性はゼロではない」と発言したとする案を提示し、班目氏も了承した、という。」
原子力安全委員長の「過去の」発言を「相談して決め」ていたら日本政府の信頼は地に墜ちる。一体どうなっているのか。
そして、こういうことがあるからこそ、調査委員会を政府から独立させて、国会に設置する必要がある。今回の一件は、図らずもその必要性を世の中に示すことになった。
まさか、この出来事の後、政府は事故調査委員会を政府内に設置する、政府が委員を任命するなどをするとは言えないだろう。
衆議員の決算行政監視委員会は、現在、平成二十年度の決算を審議中だ。
衆議院決算行政監視委員会での決算の審議は、
財務大臣による決算概要説明
会計検査院長による検査報告
財務大臣及び要求大臣による総括質疑
各省別分科会審査
財務大臣と要求大臣による重点事項審査
要求大臣による全般的審査
総理大臣、財務大臣及び要求大臣による締めくくり総括質疑
(質疑終局)
議決案の朗読
討論、採決
指摘大臣による議決案中の指摘事項に対する大臣の発言
という流れになり、平成二十年度決算は各省別分科会までが終わっている。
23日月曜日に、重点事項審査と全般的審査をやるということで与野党が先々週に合意した。
ところが先週半ばに、同じ月曜日に復興特別委員会の開催を与野党の国対が決めた。どうなっているんだ?
しかも委員会がダブったのに、与党側からは何の連絡も来ない。野党側には、復興特をやるなら決算を延ばせという強硬論もあったが、21年度決算が待っており、秋には22年度決算も提出される。この通常国会で、せめて20年度決算を終えてしまわないとと、前例としないこととして副大臣対応で重点審査と全般的審査をやる代わりに、締めくくり総括質疑の時間を倍にするということで、国対間で話をつけてくれた。
与党国対と政府は意思の疎通ができているのか、与党は一体、まじめに国会の審議をやる気があるのか。