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米日地位協定を結べ
2011.03.09
来年度予算の中に、自衛隊と米軍の訓練をグァム島で実施する訓練移転の経費が入っている。
これが認められれば、自衛隊が継続的にグァム島に出かけていって米軍と共同訓練を実施できることになる。
自衛隊員が米国内で訓練し、生活するわけだから、彼らの米国内における法的地位を定める必要がある。ちょうど日本国内に駐留する米軍の兵隊の法的地位を定めているように。
これまでも日本は例えば、インド洋で活動する自衛隊員が滞在するジブチとの間で地位協定を締結している。
日米両国政府は、日米地位協定が定めている法的地位をちょうど鏡に映したような米日地位協定を制定すべきだ。それにより、米国の兵士に与えられたのと同じ法的地位が自衛隊員にも与えられることになる。
日米地位協定が変更されれば、米日地位協定も同時改定され、両国の兵士の法的地位が常にお互いの領土内でイコールになるようにすれば、地位協定が一方的に不公平だということもなくなり、地位協定の取扱も変わってくるだろう。
この考え方を国防省高官が来日した際にぶつけたところ、全く問題はない、と同意された。
問題は、日本の外務省だ。外務省は、こうした機会に積極的に対応する意思は全くない。なぜ、アクションを起こさないのかと尋ねても、とくにアクションを起こさない理由もない。
ぜひ、新大臣には、積極的にイニシアチブを発揮してもらいたい。