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民主党の分派論とマイアミバーガー
2011.02.18
民主党内の分派論、べつに分派しなくても良いはず。
議院内閣制では、政府に入っていない与党議員にはそもそも政府の政策に関する連帯責任はない。政府に入った政治家が政府の政策や政府提案の法案、予算に反対するためには政府の役職を辞任する必要があるが、ヒラ与党議員は最初から政府の政策には連帯して責任を負っていない。
だから民主党議員が、会派を分かれたり、離党したりすることなく予算案や関連法案に反対投票することは、議院内閣制という制度の中では何も問題はない。
そういう根本的な政治のルールと自民党長期政権によるルールのゆがみをメディアもきちんと説明してほしい。
昼食は平塚駅南口のマクドナルドからマイアミバーガーを買って済ませる。なんで、これがマイアミなのという気はするが。
マイアミと言えば、2012年のアメリカ大統領選挙の大きな争点になりつつある。
2012年の予備選挙では、アイオワ、ニューハンプシャー、サウスカロライナ、ネバダの四つの州が先行して予備選挙またはコーカスを開催できることになっている。いわば歴史的な特権だ。
これ以外の州がもし3月に予備選挙やコーカスを開催しようとすると、第一位になった候補者がその州の代表を総取りする方法は認められず、何らかの形で州の代表団を候補者の投票結果に応じて比例配分しなければならない。
民主党も共和党も、そう取り決めている。
フロリダの共和党の州知事とフロリダ民主党は、ルールに従って予備選挙を後ろに下げようとしているが、フロリダの共和党はルールを無視して、1月に予備選挙を開催しようとしている。
最初に予備選挙を開催すれば、大統領選挙に大きな影響を及ぼすことができるが、フロリダのような代表の数の多い州としては大きな力を持つために代表を総取り方式にしたい。それならルールが邪魔だから総取り方式の予備選挙を前倒ししろというのがフロリダ政界だ。
もしこれが認められれば他の州も前倒しを始めるだろうし、そうなったら仁義なき前倒し競争になる。大統領選挙に与える影響も多大なものになるだろう。
ジョージタウンにいた時に、大統領選挙の政治学という授業を取った。それまで知らなかったが、まずそれぞれの党の候補者を決めるための予備選挙やコーカスのルールをどうするかという戦いが大統領選挙が終わるとすぐ始まる。この水面下の戦いが候補者を有利にも不利にもする。だから目が離せない。
あっ、ちなみにフロリダの州都はマイアミではなくタラハシーだ。