点で人の上に人をつくる?

2011.01.17

慶應大学が、来年、センター試験から離脱するらしい。本当にそれでよいのだろうか。

大学への入学者を決めるための学力考査を誰が実施するのがよいのだろうか。

日本では、各大学が入試の学力考査を行ってきた。そして、各大学は、独自の問題を出すようになった。そのために高校生は、高校の授業だけでなく自分が目指す大学が出すであろう問題を解く練習をしなければならない。

つまり、今の方式では、常に高校の授業では十分ではなくなる。

大学入試のための学力考査を、それぞれの大学の手から奪い取り、画一的なものにすべきだ。本来、大学入試は、大学でやっていけるだけの学力を持っているかどうかをチェックするものであり、高校の課程をどの程度理解しているかどうかを調べるもののはずだ。

それならば、(内容は検討する余地があるかもしれないが)センター試験で十分なはずだ。センター試験で高校の課程をどの程度理解したかを確認した上で、面接や論文、そして高校生の時にどんな活動をしてきたかということを総合的に判断して選抜をすればよいのではないか。

福沢諭吉が求めたのは高い点数をとれる高校生だったのだろうか、それとも慶應義塾で学びたいという想いを持った高校生だったのだろうか。

センター試験では差がつかないからというのが理由だとしたら、ちょっと情けないのではないか。

全ての大学が、学力考査はセンター試験のみにすれば、きちんと高校の過程を理解すれば点数はとれる。センター試験を年に何回か実施するようにすれば、天候や風邪などの不運に左右されることもなくなる。

センター試験の点数では差がつかないかもしれないが、高校生の時の様々な活動や論文や面接で、最もとりたい高校生をとるほうが大学にとってもよいのではないか。



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