自由民主党幹事長代理
2010.04.06
自民党の幹事長代理という職務に就く。
昔なら、その昔なら、すごいポストだ。
自民党の役職にはナントカ代理というものと副ナントカというのがある。幹事長代理と副幹事長のように。
副ナントカというのは、かつて派閥からそのポジションに送り込まれた人をそう呼んだ。だから各派から少なくとも一人、それに参議院枠だのなんだのといろいろあった。
それに比べると代理は、ナンバーツー。実力者だ。
いや、だった。
野党になった今、ポストがインフレで、かつては幹事長の代理だった幹事長代理が、何人もいるようになった。幹事長室がある党本部の四階で、石を投げれば幹事長代理にあたる。
だから、このハイパーインフレの結果、今の幹事長代理では昔の副幹事長で買えたモノすら買えない!
火曜日の朝、谷垣総裁にお目にかかって、「変えるご意志があるから河野太郎を任命されたのだと思います。変えるつもりが無いことがわかったらその時にすぐ辞表を出します。ついては、まず、これとこれをやってください。」
ちょっと生意気かとも思ったが、ひな壇に座って口開けて寝ているわけにはいかない。
11時からの総務会で正式に任命が承認されて、記者会見を開く。
とりあえず執行部の中に潜り込んで、中から変える。総裁に変える意思がないならば、やっていても仕方ないのでやめる。
正式に就任してわずか数時間というときに「それなら辞めます」。
「おい、まあ、待て、待て」。
あわや前幹事長代理になるところだった。
まだ、一日だけ執行部にいるだけだが、それだけでもかなりいろんなモノが見える。いろんな病巣が。外科手術でえぐり取るしかないな。