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予算委員会デビュー
2010.02.09
予算委員会。
午前中の大村代議士の質問に長妻大臣が答えられず、予算委員会が合計45分止まる。
で、午後の僕の質問時間が後ろにずれる。
午後3時2分から質問時間。
僕がこれまでやってきた空洞化調査と事業仕分け、それに埋蔵金に絞る。
最初はまず、道路保全技術センターの空洞化調査。昨年5月からのこの問題にけりをつけようと馬淵副大臣に質問する。時々前原大臣も答弁し、センターと前理事長に対する始末はほぼ合格点。
他の公益法人に横滑りした前理事長を再任前に首にしろと迫るが、前原大臣はなぜか任期中は温存するようだ。
もう一人の諸悪の根源となった道路局長についても省内での調査を始めるとの答弁。国土交通省の官僚は、誰でも局長が有罪なのは知っている。
観光庁長官の任命については、前原大臣、まったく答弁できず。
もしあなたが大分トリニータの社長だったとして、債務超過で存続が危ぶまれるこのクラブを捨てて、観光庁長官のポストに就くかと質問するが、大臣、答えられない。
大臣からのオファーは、社長退任前だ。つまり、墜落しようとする飛行機から一人だけパラシュートをつけて飛び降りた。
企業経営にも失敗し、混乱を残して自分だけ天下りができるような人間にこの国の観光産業を任せることに、世の中が納得するだろうか。
金利変動準備金をなくす決断に関しては、素直に感謝申し上げる。我々の事業仕分けで廃止せよと求めたのに、自民党内閣ではできなかった。
しかし、その反面、最悪の失業率が4年続いてようやく底をつくだけの埋蔵金がある雇用特別会計に、補正予算で3500億円を投入した理由を厚生労働大臣答えられず。
民主党の特別会計からの無駄削減の前提は、四年間分のバッファとして埋蔵金をそれだけ持ってよいのかという問いに、仙石大臣、まだ決めたわけではない。
さらにお金が足りている失業給付の勘定に3500億円税を繰り入れ、お金が足りない雇用調整助成金の勘定は、失業給付勘定から4400億円借りるという不可思議な特別会計間のやりくりをしている。足らないところにお金を直接入れよといっても、厚労大臣答えられない。
JICAに対して新たに950億円の政府保証をつけようとしているが、JICAの利益余剰金は5900億円もある。これを取り崩すべきではないか。
外務大臣は、金利変動に対する備えだと言うが、これまで最悪の状況だった1983年でも295億円の純損失。純損失を計上した過去の11年を合計しても1024億円にしかならないのだから、5900億円は過大ではないか。
長期の固定を出しているからというが、それなら長期の固定を取ればよいし、ODAというならばその金利の差を予算から出せばよいのではないか。
しかも、JICAは輸銀、JBICから継承した株式を1400億円も持っている。その企業にはすべてJBICから天下りがでている。これを売却すれば950億円の政府保証はいらない。
外務大臣も、この株式の売却は検討すると答弁。
ここで時間切れ。年金改革をやろうと思って古川副大臣に通告をしていたのだが、無駄足を踏ませてしまった。ゴメン!
何で俺なんだというから、年金改革に関して長妻大臣では答弁できないでしょ。
スパコン、公務員制度改革、酒類総研も手つかず。
スパコンは、北大、東北大、東大、名大、京大、阪大、九大の七大学が今年度支払っているスパコンのリース料が合計104.6億円で、処理性能合計が368テラフロップス。ところが北陸先端大がリースしているのは月額961万円で19.6テラフロップス。北陸先端大並みの調達をすれば、七大学の処理性能は1.8ペタフロップス近くになるはずだ。つまり、国立大学のスパコンの調達はかなりいい加減ではないか、というところから入り、スカラーとベクターの両方でスパコンを開発することが国の基幹技術だとあれだけ強調しておきながらベクターを担当したNECが降りたら、あっさりとスカラーでよいのだという文科省の姿勢はおかしい。もう一度きちんと計画をやり直すべきだと突っ込むつもりだったが、うーんと、主意書でやるかな。
予算委員会は大臣の出入りの時間もかかるので、質問を絞らなければならないということと、大臣が席に帰ってしまう前に次の質問をぶつけて大臣が歩いている時間をいかに短くするかが勝負だと思った。せこいけれど。