核密約はあった

2009.07.10

核密約に関して、今週、外務委員長として、密約を知り得た立場の複数の方にお目にかかったり、電話で話をしたりした。
今日は、京都で、村田良平元事務次官を訪問して、お話を伺った。

結論から言えば、核密約はあった。

外務委員長として、私の委員会で、これ以上、政府が虚偽答弁をすることを認めない。

委員長としてだけではなく、外務委員会として、政府に答弁の修正を求めることを次の理事会で提案する。

村田元次官は、委員会で話をすることに同意して下さったが、ご事情で上京はなかなか難しいので、理事会で決議があれば、再び京都に出張して証言を伺うことになる。

この核密約は、ライシャワー証言をはじめ、アメリカ側からは数多くの証言もあり、日本側でもこれだけの方が発言をされているのだから、そろそろ政府も答弁を変更する潮時だ。
本来は、ブッシュイニシアチブで潜水艦を除く米軍艦船から核兵器が降ろされたときに、政府答弁を変更すべきだった。

北朝鮮の核が現実化した今日、対北朝鮮の核抑止の議論を現実的に行わなければならない。
核抑止はアメリカの核の傘です、おわり、というわけにはいかなくなった。

まともな核抑止の議論をするためには、事前協議がないから持ち込みもないですなどという馬鹿な前提を取り除かなくてはならない。
非核三原則の核の持ち込みについても日米できちんと議論するべきだ。

さらに海峡の領海についてもきちんと広げるべきだ。

55年体制のもとでは不毛な議論しかできなかったが、冷戦が終わり、状況は変わった。北朝鮮の核が問題になってきた今日、まともな安保の議論をするべき時だ。そのためにも政府答弁の変更が必要だ。

過去がどうこうではなく未来をどうするかの議論のために、きちんと一歩を踏み出す必要がある。



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