証拠隠滅

2009.05.25

やられた!

国交省と道路保全技術センターがぐるになった道路の空洞化調査をめぐる大がかりな不正を調査するための第三者委員会が先週の木曜日に立ち上がった。

しかし、その委員会が行われているときに、国土交通省はせっせと不正の証拠を隠滅していたのである。チックショー。

国土交通省は、道路保全センターに対し、空洞調査の結果、空洞数が少ないから増やせという指示を出し、それを受けて、センターは空洞をねつ造した。そしてその空洞のスコープ写真は、わざと輝度を落として真っ黒にして、嘘がばれないようにした。

調査報告書に添付されたCDの写真をパソコンで輝度を上げてやれば、まわりに壁が写っている。つまり、空洞なんかない。
そういうところを第三者委員会で調査すれば、ねつ造は一発でわかる。

だから、国土交通省は、わざと第三者委員会の開催を先週木曜日に先送りし、その日までにねつ造した部分をすべて掘り返して埋め戻させた。
えっ、空洞ですか。ありましたよ。埋めときました。

第三者委員会の翌日までに掘って埋めろという指示が出ている。委員会で議論している最中にも証拠の隠滅は進んでいたのだ。

国土交通省のどこまでが腐ったリンゴなのか、これから見極める。

さらにメディアから、もうデータを出しましたかと質問が来た。第三者委員会の最中に、検証を要求すると、金子副大臣がデータを下さい、データを下さいと叫んでいた。(そういわれると、確かにデータを下さいと僕の方を向いて言っていた)

データを出すと、おそらく証拠は隠滅されるだろうから、データを出すべきではないというのがメディアからの忠告だ。

確かに、ポイントを指定して、スコープを入れればよいのだから、データそのものは検証作業には必要ない。なぜ、データを下さいと叫んだのだろうか。

が、悪事はばれる。天網恢々疎にして漏らさず。
センターは大きな見落としをした。これを改ざんされないように、証拠をきっちり保全しておこう。

2時半、渋谷のセルリアンタワーの39階で、横浜女子マラソンの第一回組織委員会。委員会の構成、要項並びにコース、予算案、ロゴが決定する。

神奈川陸協は、この大会の主管を務める。
橘川理事長からコース案の説明。13kmの周回コースを三周する日本では珍しい周回コースだ。山手公園脇のトンネルが海抜12mで、周回コースの北の端が海抜マイナス1m、高低差13mとスピードマラソンが期待される。
コースが了承され、神奈川陸協もようやく準備に取りかかれる。
参加要項からすると参加者は500人程度となる見込みだ。

夕方4時から民主党の臓器移植勉強会に出席。
民主党議員からの質問を受ける。
中村哲治議員から、B、C、D各案の説明者に、脳死が人の死でないとするならば、なぜ臓器移植の時だけは人の死と言えるのかと質問が飛ぶ。質問者が納得する答えはなかったようだ。



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