空白の一日
2008.12.16
円借款の大型プロジェクトがどれもふらふらしている。
インドのデリーからムンバイへの貨物鉄道に対する円借款総額4500億円も、インド側はディーゼルを主張し、日本側は諸般の事情で、昨年夏、電化を主張、ボタンが掛け違ったまま、プロジェクトが進んできた。
ディーゼルでは環境負荷が大きくなるばかりだし、STEP(日本技術活用案件)ということで電化でなければ借款はおりないので、電化でいくのだろうが、インドが求めるコンテナのフラットのダブルスタックとよばれる二段の平積みの電化というのは、世界で初めての案件になる。JICAのレポートにはこの件は間に合わず、追加でテストをしてこれができるかどうか確認する作業が必要になっている。
円借款に関しては、非常に不透明な部分が大きく、この鉄道案件でも当事者の間では、問題があると認識している人が多いようだ。
問題をよく把握しているといわれる人が、外務省とは没交渉だったりとオールジャパンで戦略を立て、プロジェクトを進行させているように見えないところもあり、いかにして円借款の透明性を確保していくことができるかが今後の大きな課題である。
国会は、24日に閉会中審査の手続きを含め、全て仕事を終えるようだ。会期末は25日なので一日早く終わるが、この空白の一日に解散するのではという与太話も出ていて...。
外務委員会は、日本とサウジアラビアの航空協定など条約三本が審議されないまま閉会することになりそうだ。
どの条約も特に問題はないもので、政局とは切り離して審査されるべきものだ。
当初は野党が提出時期が遅いから審議はだめといっていたのだが、後半は与党から条約審議はやらないということになり、結局、趣旨説明もなし。
委員長としては、与野党国対に文句の一つも言いたいと