日経新聞対朝日新聞
2008.02.18
新しい中小企業の事業承継税制に関して、地元の市議、税理士の皆様に概要を説明し、制度に対する問題点に関する意見交換。
すぐさまいくつかの疑問点が指摘される。
作る以上、よいものにしなければ。
朝日新聞の社説欄に年金の改革案が載っている。
うーん、正直、何をしたいのかわからん。
厚生労働省のお役人が書いたようだ。
パートの人を何でもかんでも厚生年金に加入させ、現在の三号被保険者は、配偶者の厚生年金から国民年金の保険料を天引きする。
その人たちに何かメリットがあるのだろうか。
役所のメリットだけではないか。
少なくとも消費税方式ならば、負担は減らないが、制度は安定するというメリットを提示できるが、朝日新聞方式は、負担は増えて、天引きされるようになった旧三号被保険者の受給する国民年金は、生活保護の金額を下回るだろう。
未納問題に対する対策は、もっと徴収に真剣に取り組むというのでは..(厚生労働省の役人の作文みたいだと書いたが、社会保険庁の組合の作文みたいだ)。
しかも、免除をきめ細かく適用すれば、そりゃ、低年金の人は増える。それで、生活保護を受けやすくするというのだから、まじめに国民年金の保険料を支払うインセンティブはなくなるだろう。
自営業者の所得をきちんと把握して、厚生年金に加入させるとあるが、所得と年金金額を連動させるのではなく、納付金額と受給額を連動させれば、こんなことをしなくともすむのではないか。
さらに、将来の年金については、プラン通りに行かなければ受給年齢を引き上げるか、保険料を引き上げるかの選択だというのでは、何も問題は解決していない。
これって何を改革しているのだろうか。
つまり、今、保険料方式がよいという人の意見は、こういうことなのだ。
なんか小手先で変えてみるけれど、問題は何も解決していない。
課題は全部先送り。
年金制度への信頼もないまま。
勝 日経新聞 KO 朝日新聞 負