「消えた」ではない
2007.05.31
つまり、5000万件もの年金が宙に浮いたり、消えたりしているわけではありませんよ、ということ。
もちろんこの中には統合できないものがあるから、確認は早急にしなければならない。
支払われるべき年金が支払われないのは重大な問題だ。
ただ、5000万件の年金が消えたというわけではない。新聞やテレビの報道でも5000万件の意味がわからずに消えたと報道しているケースがあるので、それは違うよということを認識してほしい。
だいたい先週まで、厚生労働省も社会保険庁も5000万件の調査は必要ありませんとうそぶいていた。
昨日だって2200万件も調査せよと発言すると、大げさにため息ついて見せたやつもいる。
社会保険庁解体法案の審議の時に、保険料から支払われる事務経費にどこまで含まれるのかという議論があった。
ここにもしつこく書いたから覚えて下さっている人もいるかもしれない。
あの時に社会保険庁は現在のレガシーシステムの更新も保険料でやると曰った。数百億円かけて。
そのシステムのおかげで、いまのこのざまがある。
政府の他の支出を削ってでもシステムの更新は税でやるべきで、保険料に負担させてはいけない。違いますか?
あの時、党の部会で後ろで野次った奴がいる。
表で名前名乗ってレガシーシステムの更新は保険料負担ですと言ってみろ!!
ここで言う5000万件とは別に、オンラインに乗り切れなかったケースも発生している。
企業ならば、どういうケースでその異常が発生したかということを調べ、それこそQCでハイリスクケースを悉皆調査しましょうということになるだろうが、社会保険庁には品質管理の考え方で話をできる人間がいないようだ。
時効を撤廃して全ての未払い年金を支給しますというのは当然のことだと思う。
領収書などなくとも合理的に確認できれば認めますよ、そのために第三者機関を作りますというのも、合理的なルールではないだろうか。もちろん受給者側に軸足を置くというのは当然のこととして。
ただ、多くの方々に大変なご迷惑をかけた不手際はきちんとお詫びしなければならない。
その上で、早く対応を始めるべきだ。問題は政府も与野党も国民も認識している。対応できないケースが発生すれば、その時にどうするかを決めればよい。早くスタートすることが何より大事ではないか。
武部前幹事長時代の副幹事長が集まる。
衆議院第二別館三階のライオン。
第二別館でどこだっけと聞いたら、うちのスタッフが、委員会やる建物ですって。ちがうだろ、それは分館。だいたい委員会やる建物の三階に食堂はない。
初当選から十年目にして初めて第二別館のライオンに行った。
武部さんから去年の南関東ブロックの演説会、太郎ちゃんかっこよかったぞとお褒め頂く。何人かから、やっぱり年金改革だったな、と。だから言ったじゃないですか、美しい国よりも年金改革だって。
ピエロだのドンキホーテだの単なるバカだの目立ちたがりだのといろいろ言われましたが、年金改革に踏み込んでいれば、こんなことになっていなかったでしょ。
憲法改正よりも年金改革。
厚生労働委員会が不正常な状況になったことで、臓器移植法の改正案の審議入り、メド立たず。
それでも、安住、長島、馬淵の各代議士の声掛けで、民主党有志に対する勉強会も開催される。