移民政策前夜

2007.05.18

いろんな週刊誌が当落の予想をしているが、まったく予想が反対だったりする。
なんでこれだけ見方が違うんだろうと思っていたが、それはある利権がらみだという人がいる。
なにかの利権に関係がある人がある週刊誌で予想しているので、その利権に反対している議員は気にくわないから落選印にしてしまえということらしい!?
でも危ないと言われたほうが危機感が出ていいんだという候補者もいるし、やっぱりなんだかよくわからない。

外国人労働者問題でいろいろな役所から案が出される。
経産省の案は、ようするにバックの企業におもねっているだけでどうしようもない。なるべく安く外国人を搾取するためにどうしたらよいかということしか考えていない。
国際貢献などというイカサマをやめなければなにごとも進まないではないか。
国際貢献なのに、一番よく働く人は日本に戻ってきて働いていいよと言わんばかりの矛盾が露呈している。

厚生省案も単純労働者は入れませんという「宗教」から抜け出ていない。
が、現状の研修では、例えば、日本人、日系人、研修生、不法労働者がならんで働いていると、守られないのは研修生だけ。賃金の不払いなども不法労働者は労
働者である以上労基署が出てくるが(その後で入管に通報されるが、不法であっても未払い賃金は労基署が面倒見てくれる)、研修生は労基署の管轄外になって
しまう。
だから研修生をやめ、技能実習に統一して労基署に見させるというのは、厚労省がもはや今までではもたないと感じ始めたからだろう。しかし、こんなのではとうていダメだ。

法務大臣の個人的提案なるものは、国際貢献などというデタラメを嘘でしたと認め、国内で必要な労働力を確保するためにどうするかという明らかにこれまでの嘘で塗り固めた政策からの転換を図ったという点で、大きな前進だ。
さらに低賃金での受け入れは認めないと明確にしたところも、経産省と違って非常にまともな議論をしようという意思が見える。
問題は、労働者を入れて、本人が望むならば定住もありという入れ方にするのか、三年なら三年と年限を限ってローテーションで入れるのかということだ。
外国から労働者をいれるかどうかは議論の余地はもはや無い。最大の問題は定住なのかローテーションなのかということだ。
ここが今後の議論の争点になる。

法務大臣の提案のもう一つの問題は、受け入れ団体を作ってそこにやらせるということ。利権の温床になるのは目に見えている。僕は、これには明確に反対だ。
日本はもはや移民政策を議論するときなのだ。

夜は赤坂の焼鳥屋さんで、フランク・ジャヌージ(バイデン上院議員のスタッフ)の大統領選挙の予想を聞きながらカンバンまでねばる。あれ、最初のテーマは日本の中東政策だったような..



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