国連改革の黒幕

2007.01.27

あるところで顔写真入りの公的身分証明書が必要になった。
免許証を持っていれば良かったのだがたまたま持っていなくて、財布から代わりに出てきたのが、衆議院議長が発行した衆議院議員の身分証明書。一応、免許証
に代わるものとして発行されていたのでそれを提示すると、他になんかありませんか。これじゃダメですかとたずねると、うーん、これって要するに社員証って
ことですよねえ。社員証は認められないんですよ。うーん、困った。

クリスティン・シルバーバーグ米国務次官補と朝食。
ホテルオークラのオーキッドルームで待っていると、大使館のスタッフが、次官補が今、来ます。
そこへ現れたのががっちりした中年男性とわかいお嬢さん。
と、その若いお嬢さんがにこっと笑って、今日は忙しいところをありがとう。そのお嬢さん(失礼)がかつてあのボルトン氏も務めていたアメリカの国際機関担
当の国務次官補で、がっちりした男性がそのアシスタント。日本の外務省じゃ絶対にあり得ないこの光景にアメリカの強さの源がある。
話題は国連改革から。
国連を改革するよりも新たにそれを代わるものを創った方がよいのではないかと水を向けると、たしかにアメリカ国内でそうした考えが研究されていることは事
実だが、ヨーロッパがなかなかそれには乗ってこないだろう、と。何しろ今の国連で一番得をしているのがヨーロッパだし、ドイツのように国内の意思決定のた
めに国連の決定が必要な国もある。
国連改革を一歩ずつやるとすると、とりあえず常任理事国の財政負担をはっきりと義務化することによって、もともと無理な国をあきらめさせるか、一定額以上の負担をする国に拒否権なしの安保理の席を認めるといった動きが必要なのではないか。
要するに日本に対する反対は少ないのだとしたら、日本を名指しせず、日本が対象となるような基準を作っていくしかないだろう。



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