参議院法務委員会一般質疑

2006.03.16

今日の衆議院の本会議で内閣提案の犯罪者予防更正法可決、委員長提案の執行猶予者保護観察法可決。

参議院法務委員会で大臣所信に対する質疑。四時間半。

まず九時から副大臣室で答弁レク。民事局、刑事局、入管局、人事課、保護局から。
九時四十五分参議院第二十四委員会室へ。

午前中は10:00から12:30。
千葉景子議員から重国籍に関する質問を頂く。
プロジェクトチームでも重国籍問題、特に国際結婚の夫婦の子供の問題を議論してきたが、なかなか難しい。
きちんと対応するならば、重国籍をお互い認める二国間条約か多国間条約と二重国籍であることをきちんと申告してもらうシステムを作る必要がある。もちろん旅券は一冊のみという条件もつける必要があるだろう。

さらに、日本人の父と外国人の母から生まれた子供の場合、両親が結婚しているか、未婚の場合でも胎児のうちに認知された場合は出生と同時に日本国籍を得る。
生後に認知されても日本国籍は与えられない(両親が結婚すれば話は別)。この場合は出生と同時に母親の国籍を得る。母親の母国が国籍父系主義、つまりその 国の男が父親の場合には国籍を与えるがその国の女が母親の場合には国籍を与えない、の場合には子供は理論上無国籍になる。
生後に父親が認知すれば日本国籍を与えよという意見もあるが現実には難しい。
生後すぐに認知されれば問題は少ないのかもしれないが、子供が二十歳になったときに突然認知されて国籍が変わってしまってしまっても困る。
(日本人の母と外国人の父の場合は認知があろうと無かろうと日本国籍を得る。なんでかって?そりゃ、考えて)

例えば、日本人の子供がアメリカで生まれ、二重国籍になる。アメリカのパスポートをとって来日し、日本で日本のパスポートをとって出国すると、アメリカのパスポートで来日した何野誰兵衛は入国記録があっても出国記録がないのでやがてデータ上は不法滞在扱いにカウントされる。
もしあなたがこのケースに該当していれば入国管理局までご連絡下さい。

十二時半に午前の部が終了。参議院の渡り廊下でそばを食べて衆議院の本会議に。
犯罪者予防更正法が可決されるやいなや参議院の第二十四委員会室へ。

午後の部の共産党の仁比議員の追加質問のレク。
法務省の名をかたる詐欺に対する対応について。
まったくでっち上げの法務局認可法人なるところから僕のところにも詐欺葉書が来た。法務省の副大臣がこれにひっかかったら大笑いだが。
法務省のホームページにはわかっている限りの詐欺案件がリストされている。
http://www.moj.go.jp/kaku.html
(法務省がらみの請求が来たらこのページで確認を!)
法務省の名前を騙った詐欺には、まず法務省から電話を入れ、詐欺ならその電話番号を止めようとしたが、民民の契約なのでそうもいかず、通信業者に法務省か らその番号を通知し、さらにそのことを公開し、通信業者の自主的な契約解除(定款に公序良俗に反する使用が行われたときには契約解除するという規定を設け ればよいはずだ)を促す作戦に出る。

三時半に午後の部終了。
衆議院の本会議で可決された犯罪者予防更正法のお礼回りに議運委員長、自民党国対委員長、自民党国対、公明党国対に御挨拶。
理事会に出席する政務官はさらに野党各党にも挨拶回り。

議員会館に戻り、近くジョージタウン大学から来日する教授との夕食会、恒例となった日系アメリカ人リーダーとの夕食会、離任するレバノン大使のお別 れ夕食会を兼ねた全アラブ大使をお招きした夕食会の手はずを相談し、今年のJapan-Arab Leadership Networkの日程調整をする。
南風に乗って北東アジアに行くはずが北風に流されて南東アジアに行くことになった外務省の山田課長に就任お祝いの電話をする。国会が終わったらシンガポールやマレーシアの入管との意見交換に行こう。



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