予算の大臣折衝
2005.12.22
予算の大臣折衝。
うーん、総選挙での自民党か予算での法務省かという感じの予算になった。
法務省合計で285人の純増を獲得。
行政機関総定員法が施行された昭和44年以降では一昨年の361人に次いで多い純増だそうだ。
内訳は、オンライン化を進めている法務局が221人減。本省と法務総合研究所で7人減。
一方、検察庁が49人増、矯正が273人増、保護観察と更生保護委員会で30人増。入管で150人増。公安調査庁で11人増。
公務員の5%削減に向けて各省軒並み減員の中で法務省が突出して増員を頂く。
定員を担当する竹中総務大臣に刑務所の実態を知って頂くためにビデオを作ったりいろいろしたことも多少は役に立ったのだろうか。
この他に刑務所の外部警備などを民間委託する予算が167人分で4億6400万円ついた。その分、刑務所内部に刑務官を振り替えられる。
これですこしでも刑務官の負担を減らすことができるだろう。
大臣に同行し、予算の大臣折衝を初めて経験する。
驚いたのは、大臣折衝の場に自民党と公明党の政調会長が同席していたこと。政府の予算案を作る場に、国会で答弁にも立たない党の政調会長が同席するなど二元政治も極まれりという感じがした。
大臣折衝もかなりセレモニー化していて、要求項目の下に予想される財務大臣の発言要旨「了承する」なんて書いてある。
官邸で開かれるホニャララ対策本部にしろ、この予算の大臣折衝にしろ、セレモニー化しすぎている。政治家はもっと実質の議論をすべきで、対外的なカッコつけは止めた方がよい。
夜、マスコミの友人においしい焼き肉を食べようと誘われる。
ここにはよく来るのとたずねると、いや実はここは某元総理のひいきの店で、総理番の時には月に二回はこの店の前で立って総理が出てくるのを待っていた!? で、今日が店に入るのは初めてだそうだ。
ところが、さすがマスコミ、そこは転んでもただでは起きない。
焼き肉屋の外で待っている間に、やっぱり店の前で待っていた同じ総理番の他社の女性記者を口説いて結婚してしまった。
今日はその奥様も店内にご案内しなくてよかったのだろうか。
朝日と読売の話です。