2005年4月1日号-2
2005.04.01
帰国してみると郵政民営化でガチンコだ、という話が飛び交っている。副幹事長の山本拓や参議院の山本一太など、どうもまわりにはガチンコが多い。
民営化して国債の消化を絞り、財政規律の強化につなげるのだとさんざん言ってみるが、参議院には国債の安定的な消化が必要だなどと寝ぼけた声も出てくる。それじゃあいかんのだ。
ここは与党などという妄想にとらわれず、総理は突っ込むべし。
一段落した福岡の補欠選挙と比べ、仙台は激戦のようだ。これから投票日まであわせて仙台に五泊することになりそうだ。世論調査の数字を見る限り、戦略の勝負だ。
いよいよ平成の大合併も大詰めだ。
総務省の政務官時代に、合併後の市町村の目標数を出そうと頑張った。役所は腰が引けていて、「与党は千を目標と言っている」としか言わない。僕は、与党なんか関係ない、政府としていくつが目標なのか言うべきだとつっぱった。週末に地元まで役所から相談にきたいというので、どうぞと言ったら、なんとか「与党は千」の線でまとめたいというのでわざわざ一時間電車に乗ってきた官僚を二分で追い返したこともあった。
結局最後は片山総務大臣が、それは河野が正しい、ただ言い方はオレにまかせろとおっしゃるので、そこはおまかせしますということにした。その結果、政府の目標は「仙台」じゃなかった「千台」、つまり二千より少ないということになった。そして、どうやらその目標が達成されそうだ。つまり、政治家がきちんと頑張って方向性を出して役所にやらせるということが大事なのだ。