2004年3月7日号

2004.03.07

木曜日の夜、一緒に晩ごはんを食べていた小渕優子さんが、今日派閥の総会に後藤田さんが結婚の報告に来るというんで、悲しくて派閥の総会を休んでしまいました、と笑って言いながら大きく口を開けて、アスパラガスを食べる。
と、携帯電話がなる。ちょっといやな予感がしたのでレストランから外に出て電話にでると、事務所から大至急、環境省に電話しろとのメッセージ。
あわてて環境省に電話すると、木曜日の朝、環境部会と政審を通った法案に対して、総務会のある幹部がバツを出したと。
確かに水曜日の時点では、各省協議が難航していて部会にかけられるかどうかという法案だったのだが、木曜日の朝八時半の部会開始までにOKが出て、部会、政審とスムーズに通っていた。
某省の族議員が暗躍しているという話だったのだが、その役所とも話が付き、大丈夫なはずだった。
ところが、総務会幹部いわく、この法案では政令に委任している事項が多すぎる、法律にちゃんと書け。
うわっ、やって来たのはプロシャ兵だ。
この法案は小泉総理がこれをやりますと公約した法案だ。しかし、それを法案にするときに最初からとにかくもめた。最初にバツを出したのが自民党の環境部会長だ。えっ、それって俺じゃないか。
そこから勉強会を何回か開いて、関係者全員に納得してもらい、合意を取り付け、それでもあちこちから横やりが入り、ある時は役所がプライドをぐっと飲み込み、ある時は環境省が果敢に突っ張り、やっとこれでまとまりかけたかという土壇場で内閣法制局から法律の名前の変更までさせられたものだ。
ここまで来て落としたら、某局長、某審議官、某課長に、今度の部会長は火はつけるけど消さねえな、と。
法案提出には、金曜日の総務会が最終便だ。内閣提出の法案は金曜日の総務会で承認され、来週の閣議で決定しなければこの通常国会には提出できない(議員立法はまだ大丈夫)。

金曜日。朝八時から内閣部会。消費者基本法案の与党調整の報告をし、了承をもらう。
そして、公益通報者保護法案の修正に関する了承を頂く。この法案に関してはプロジェクトチームで政令委任はだめだ、法律の別表にきちんと書き込めということを取りまとめていた。土壇場でそれができなくなり、政令に委任することになり、岸田座長からそれに関して一言、注意がある。横で事務局長の僕もうなずく。西川政務官がそれについてのお詫び。
そう、ここでは政令委任はだめだと言っておきながら、これが終わったらその反対の説得をしなければならない。

部会終了後、本来ならばマスコミにレクをしなければならないのだが、総務会幹部をつかまえなければならない。レクを中止して、幹部の居所を探す。電話でつかまった。しかし、けんもほろろ。
あたって砕けろで、議員会館の部屋に訪ねる。
政令に委任しているが、極めてその内容が法律で限定されていると説明する。そんなことはわかっているんだ。でも、俺も役人をやっていたから、役人が好き勝手やりたいときにこう書くんだということは知っている。だいたい君がいつも言っていることじゃないか。法案を書き直してこい。このままならば総務会の前に開かれる正副会長会議で問題にする。うぁーお。
総務会を一度のばせるかどうか確認するがやっぱりだめだ。
役員連絡会の直前に総務会長室に駆け込み、事情を説明する。総務会長は落ち着いて、正副会議で話を聞いてみましょう、と。

廊下で新聞記者につかまる。総務会の議題から環境省の法案が消されていますけど何かあったんですか? 早すぎるよ。

ところがなんと、総務会の正副会長の中には、鈴木俊一前環境大臣の他、真鍋、清水と環境大臣・長官経験者がそろっていた!
いよいよ総務会の前になり、鈴木前環境大臣にぽんと肩を叩かれ、総務会で質問出るから上手く答えてね。
総務会でやはり質問が出る。はい、委員会の答弁と付帯決議で担保します。総務会にもきちんと報告させていただきます。
(正副でだいたい火は消し終わっていたに違いない)。
総務会長、にっこり笑って、よろしいですね。

環境省関連法案、全て無事党内手続き終了しました。
でも、まだこれで終わりではない。



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