2003年3月12日号
2003.03.12
アメリカの日系アメリカ人リーダーとの夕食会。
外務省が体を張って今年も十人招致の予算を確保。この予算は投資価値が高い。アメリカの中に日本シンパを作るとしたらまずここからだろう。今回来日したのは、
パシフィック電話顧問弁護士
ロサンゼルス郡警察局管理部長
弁護士
カリフォルニア州教育委員会委員
カリフォルニア州下院議員補佐官
ハワイ州下院議員
ロサンゼルス郡人権関係委員会委員長
市民権に関する公教育基金委員長
ハワイ州最高裁判事
シアトル市青少年局長
の十人。一人は五世、四世が二人、三世が七人。
五人は初来日、他の五人も短期の滞在経験のみ。
ほぼ全員が、このプログラムで来日していろいろな日本人に会い、京都をはじめあちこちを見て、自分が日本人の血を引き、この社会とつながっていることを強く認識したという。これまでは、日本は単なる外国だったが、日本の見方が変わったと、全員が口をそろえる。このプログラムの投資効果は絶大だ。やはり、十人という数がそろってくるのが大きい。二、三人でぼそっと来るのではなく、このグループで行動し、連帯感が生まれ、去年のグループとも連動して、西海岸、ハワイにおける強力なグループになる。
彼らも、自分たちの次の世代はもう日本とのつながりが無くなるだろうと思っていて、いわば日本にとってのラストチャンスだったねという。ぎりぎりセーフ。
去年と同様、通訳なしで日本の若手国会議員との懇親のための夕食会をセット。残念ながらミスタータッソの日程が合わず、今やカリフォルニアで伝説となっている彼のゴジラの物まねは不発だった。
盛り上がって二次会はカラオケ。私は歌なんか絶対に歌わない、と言っていたメンバーも、マイク握って歌って踊った。
IP電話には、NTTはじめのSIPというプロトコルとヤフーのプロトコル、それともう一つ地域的なものの三つがあり、それぞれ互換性がないことになっている。
ところが、XAという新しいプロトコルはこの三種類と接続ができる。しかも、これまでのIPアドレス電話とでもいうべきものと違って、XAは画像を送りながらでも音声を同時に送れる。しかも、ソフトウェアで制御するため、パソコンの上で処理ができる。
このベンチャー企業は、このソフトを持って国内のキャリアを訪ねたがあまり真剣に話を聞いてもらえなかったようで、国内のキャリアがダメならば、国外のキャリアと話をすればよいと海外に持っていって、非常に良い反応を得たようだ。
つまり、日本で、XAを搭載したパソコンからIP接続で外国のキャリアに到達し、そこからダイアルして日本国内の電話番号に接続することができる。この方式だと、海外のキャリアにお金が落ち、日本のキャリアは飛ばされてしまう。しかもNTTの回線は日本発は料金設定が高いが、日本着は同じ回線の使用でも安い。だから、料金も安くなる。
品質テストも終わって、あとは総務省から番号をもらって050の番号設定をするだけで、IP電話への着信も可能になる。
固定電話がいよいよ不要になり、これまでの電話線が、キャリアの重荷になり始めている。
残念なのは、このXAのソフトはアメリカで開発され、韓国で改良された技術だということ。日本のソフト産業よ、頑張れ。
岸田代議士を励ます会。
読売新聞のナベツネ氏が来賓挨拶。ハゲタカファンドにやられてはいけない、国際会計基準などこの時期にとんでもない云々。今日の読売の一面は、ここから来ているのか。堀内首相、岸田官房長官だそうだ。読売新聞も項目の七つ目に堀内首相を入れなくて良いのかな。