2002年6月13日号

2002.06.13

国会は空転。
野党の一部に、これは防衛庁長官の首という小さな話ではない、首相の責任の話だ、という声が出ている。なんでもかんでも総理の責任だ、というのでは、権限と責任を持った行政などできないではないか。
野党ぼけはやめてくれ。

ある先輩が、君、ちょっとXXのところへ行って、私も肝臓を差し出したのだから、あなたも首を差し出しなさい、そしたら、国会も正常化するから、と言ってこいよ。誰かが、やめろ、冗談にならねえ。

国会終盤の緊張した中で、しかも、国会最終日の六月十九日に国会議員による国会コーラスなる催しが企画されている。与野党の党首もいらっしゃるそうだ! 国対で苦労している先輩曰く、議員はコーラス、国会は不協和音。
ちなみに去年、このコーラスが結成されたときに、僕も、と手を上げたら、このコーラスのメンバーで、Gi!ns(ギインズ)というバンドの一員である林芳正参議院議員が、これ、真面目なコーラスだから、遠慮して。
その昔、ジョージタウン大学時代でクリスマスキャロルコンテストがあり、僕もあるグループで参加する予定だった。そのときの指揮者が、もう一人のGi!nsのメンバー、山本一太参議院議員で、結局、あの時も僕はつまみ出されのだ。

ある先輩の今日の一言。
議員もカラオケもせんきょくしだい。

最近の新語に、サンカン、あるいはサンカンサンコクというのがあります。与党三党の幹事長、あるいは与党三党の幹事長国対委員長のことであります。ちなみに、幹事長とは、党の雑務をやる部隊の長であり、政策には、関係ないはずだ。だから、政策が、サンカンやサンカンサンコクで決まるのはおかしい。

結局、午後の総務委員会は流れる。その時間を利用して、後藤田正晴先生にご挨拶にうかがう。

国と地方の財政面からの見直しの作業がいよいよ始まる。
補助金と交付税をカットし、自主財源を増やし、国の口出しを減らす方向が打ち出される。総務省と内閣府は推進派だが、財務省は税源移譲に猛反発、各省は、補助金カットに反発するだろう。もちろん補助金をカットすれば、役所の本省や出先機関のリストラも必至だ。一つの係りに一つの補助金等という状況は変えなければ。
これに自民党の部会、族議員がくっつくとややこしくなる。補助金削減に反対する議員は、政府、党の役職から追放し、賛成派で固め、採決に持ち込む。否決されたら、解散総選挙で、国民に信を問おう。
郵政公社法案で、解散総選挙、あるいは政界再編は、なんかちょっと引っかかるが、第二の骨太の方針で、政界再編はできる。

BBCをはじめ、海外のメディアも、今日の政府与党懇談会の内容を小泉経済パッケージとして、注目している。
しかし、国会に責任のない与党なるものが前に出てくるのはもう限界だ。与党税調と政府税調をこの際廃止し、きちんとした主張とアドバイザー、スタッフを持った政治家のチームが大臣、副大臣、政務官として政府に入り、そこで政策議論をして、政府の経済政策、税制を打ち出すべきだ。
まず、塩崎恭久財務大臣からはじめよう。



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