2002年2月15日号

2002.02.15

JBICの環境ガイドラインのパブリックコンサルテーション。
竹橋のJBICにて。これまでJBICに何回か行ったことがあり、KKRホテルにも何回か行ったことがあるが、初めてこの二つが同じビルなんだと気が付いた。はははっ。
JBICの9階の講堂で、開催される。後の方にスーツにネクタイをびしっと締めた一団が座り、前の方はややカラフルな私服の人たちが点々と座る。後は官庁と企業、前の方はNGOというように分かれているようだ。僕は中段からやや前、NGO寄りに座る。
僕のコメントは、とにかく景気が悪い中でODAを出すためには、きちんと納税者に説明ができることが必要で、円借款で海外の環境が破壊されたりということが起きていないことを確実に担保できるガイドラインが必要だということと、環境評価にはコストがかかる、だからといってここで手を抜けば、後で環境破壊が明らかになれば、もっとコストがかかる。
だから、この環境ガイドラインはしっかりとしたものにしたい。
一番強硬なのは財務省だった。環境省と財務省が省庁再編で一緒になったのかと思うほど。
外務省は来ていないのか、息を潜めていたのか。
要するに、環境アセスメントの報告書を公開できるかどうか、なのだ。財務省は、環境アセスの報告書の公開は、大前提でしょ、という立場。この紙を公開しないで、クレームにどう対処できるのか、と。外務省は、アセスの報告書の公開が問題ではなくて、中身をちゃんと説明するかどうかでしょ、と。
僕も財務省も不思議に思うのは、書いた紙を相手に見せないで、ここに書いてあることをすべてあなたに説明いたしました、と言って、相手に信用してもらう方法があるのかどうかということ。
ここに書いてあることはこれで全部です、と言って、その紙を相手に見せれば、ああ、なるほどこれで全部ですね、と納得してもらえるが、その紙を隠して、紙に書いてあることは全部言いました、と言っても相手は納得してくれないだろう。でも、外務省は、相手に紙を見せる必要はないと言いはる。全く不思議だ。
財務省は世界を相手に仕事しているが、外務省は国会を相手に仕事している、のか?
納税者のお金を使っている円借款をどう出すか、という問題なのだから、もっとマスコミが注目しても良いと思う。しかも、また、あの役所が論理的でない議論をしているのだから。



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