2002年1月27日号

2002.01.27

ピースウィンズの大西さんのお上の言うことはあまり信用しない、という一言が問題になっているが....。

僕が初めて国会で質問に立ったのが1997年3月の予算委員会分科会。
外務省に対して、当時起きていたペルー事件で、一日にいくら経費がかかっているかを質問した。質問通告を随分前に出して、質問の前日、外務省の会計課長が僕の部屋に来て、詳細な数字を書いたメモをくれて、この数字を明日答えるからよろしく。
そして、当日。以下、国会の議事録の抜粋。

1997年3月4日 予算委員会第二分科会
○中川主査 この際、分科員各位に申し上げます。
 質疑の持ち時間はこれを厳守され、議事進行に御協力を賜りますようお願い申し上げます。
 なお、政府当局におかれましても、質疑時間が限られておりますので、答弁は簡潔明瞭にお願いいたします。
 これより質疑に入ります。
 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。河野太郎君。
○河野(太)分科員 河野太郎でございます。
 本国会で外務委員会に配属になりました。本日は外務省に幾つかの御質問をさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 まず最初に、現在懸案事項になっておりますペルー事件でございますが、ペルー事件への対応で、本省及び現地で、今一体一日当たりどれぐらいの経費がかかっているのか、あるいはその内訳並びに発生から今日までの合計金額がどのようになっているのか、お伺いをさせていただきたいと思います。
○原口政府委員 お答え申し上げます。
 今先生御指摘のとおり、急な、予想もしなかった出来事でございますので、本省においてもオペレーションルームを設置してそれなりの経費がかかっておりますし、在外におきましても、大使館が事実上なくなって、それにかわって現地対策本部というものをつくって、そこにほかの在外公館あるいは本省から人を送ったということで、これもまた余分なお金がかかっているわけでございますが、この金額につきましては、所与の外務省の本年度の予算の中を種々やりくりいたしまして何とか対応しているというのが実情でございます。
○河野(太)分科員 金額的には幾らぐらいになりますでしょうか。
○原口政府委員 一日幾らというような計算は実はいたしておりません。
先ほど申しましたように、今年度の予算の枠内でいろいろとやりくりして何とか処理できるというようなオーダーでございます。

一日いくらという計算をしていない?では、僕のこの手元にあるメモはいったい何なんだ。初めての質問だったので、頭の中はまっしろになり、このあとはしどろもどろ。質問が終わったら、会計課長が飛んできて、今朝、じつは外務省の都合でこの数字を出さないことになった。連絡が間に合わなくて申し訳ない、と。外務省の都合とは何か、と聞くと、来年の予算の要求にこの数字を反映しようと思ったら、思いのほか数字が少なかったので、出すのは得策ではないという判断になった。僕は、ぶちきれた。役所というのは、なるほどそういうものかと思った。
そして、次の外務委員会。

1997年3月21日 外務委員会
○逢沢委員長 次に、河野太郎君。
○河野(太)委員 河野太郎でございます。
 外務大臣並びに外務省にこの件につきまして、お時間をいただいて質問をさせていただきたいと思います。今回名称変更等がございます公館に関する質問に入ります前に、少しお時間をいただいて、前回の予算委員会の分科会における質問のフォローアップをさせていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
 私が、三月四日でございますが、予算委員会の分科会において、今回のペルー事件に関する外務省の予算あるいは外務省で発生をした経費についてどうなっているかという質問をさせていただきました。そのときに、官房長の方から、予算の範囲内でいろいろやりくりをしているというお答えはございましたが、実際に幾ら使われているかというお答えはございませんでした。
 ところが、この件に関しましては、私もその場で聞いてお答えをいただけるとは思っておりませんでしたので、事前に、こういうことを聞きたいと思うので調べておいてほしい、そういう質問通告をさせていただきました。そして、三月の三日までに外務省の会計課の方で数字がまとまっていたはずでございます。
 ちなみに、十二月の十八日から平成九年二月二十八日まで七十三日間の、支払い額及び支払いの見込み額を含めた外務省がペルー事件に関してかかった経費でございますが、外務本省庁費二千百七十五万円、在外公館連絡庁費一千二百六十万円、外国旅費三千九百三万八千円、在外公館分として合計で一億八千五百五十七万一千円、七十三日間のトータルで二億五千八百九十五万九千円。一日当たりの数字に直しますと、このペルー事件で外務本省と在外公館分含め三百五十四万七千円の経費がかかっている。そういう数字が三月三日までに外務省の会計課で取りまとめが行われていたにもかかわらず、三月四日の予算委員会で一日当たりの経費の支払い額を教えてほしい、そういう質問に対して、そういう数字はないと官房長の方からお答えをいただきました。
 国会の予算委員会で、事前に質問の通告をし、予算に関する質問をしたにもかかわらず、お答えがいただけなかったわけでございますが、これは一体いかなる理由によるものか、本日改めてお伺いをさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○原口政府委員 お答え申し上げます。
 ペルー事件に関連する経費につきましては多岐にわたっておりまして、例えば、具体的に申しますと、国際電話等につきましては何遍もペルーと東京の間で電話のやりとりがあるわけでございますが、実際に請求書の形で確定した金額が我々のところに来るということになりますと、相当時間がかかります。したがいまして、具体的な数字を出して一日当たり幾らというようなことをお答えすると、かえって誤解を招くことになるのではないかと考えまして、そのようなお答えを前回の分科会ではさせていただいたわけでございますが、もし、そういう極めてラフな数字でもいいから見積もりを出せという御指示でございますれば、そういう前提で、三月の十五日まで大体こんなところであろうという数字は集めさせておりますので、この場をかりて改めて回答させていただきたいと存じますが。
○河野(太)委員 ラフな数字で結構でございますので、最新の数字をお答えいただきたいと思います。
○原口政府委員 それでは、そういう前提でお答えさせていただきます。
 ペルー事件への対応のための経費につきましては、事件発生後の十二月十八日から三月十五日までの間に、総額で大体三億一千三百万円程度を要していたというふうに見積もっております。
 この内訳につきましては、外務本省分は、国際電話、ファクス送信料、本省から現地への出張者の旅費等の経費として約九千三百万円、それから在外公館分といたしましては、現地オペレーションセンターの借料、現地警備員等の雇い上げの費用、通信費、それから通信機器の借料、在外公館職員の現地への対応のための出張旅費等として約二億二千万円になろうかと思います。これを十二月十八日から三月十五日までの八十八日間で単純に日割り計算してみますと、一日当たり約三百五十万円程度の経費がかかっているのではないか、そのように考えております。
○河野(太)委員 国会の予算委員会でございますから、手に入る限りの一番精緻な数値で、それが実際の額とは違うかもわかりませんが、議論の参考にするに一番足る数字を出していただかなければ、国会で予算が審議できないわけでございます。誤解を生むおそれがあるのならば、そういう前提条件をはっきりした上で数字を出していただければ、誤解など生むことはないわけでございます。その辺のことをもう少しきちんとお考えになった上で、今後、外務省の予算に関する議論をいろいろとさせていただきたいと思います。
 私自身、ペルーでこうした危機的な状況が発生したために、そのほかの在外公館のオペレーションが、日常業務が支障が出てくるということでは困ると思います。外務省の予算というのは、地球上のどこか一カ所で危機が起こっていても、それに対応しつつ、それ以外の日常業務はきちんとこなせる、そうしたところを目標にきちんとした整備をしていかなければいけないのではないかと思います。外務省の予算をつけるのは決して大蔵省の主計局ではなく、国民全般の外務省のオペレーションに対する理解でございますから、外務省はそうしたことを踏まえて、きちんとした情報公開をしていただきますようにお願いを申し上げます。
 
外務省からもらったメモを読み上げたのは、キチンとその数字が議事録に残り、来年の予算に反映されるように、と思ったから。都合の良い数字だけ出すなどということは許されない。
このとき僕は外務省というのは平気でうそを付く役所だと思った。事実が外務省の得にならなければ、国会に、つまり、国民に、うそをつく。このときから何度、外務省にきちんと正しい情報を国民に知らせ、外交政策に理解を求めよ、と言ってきたことか。

今や、わたしも、おかみのみの字のはしくれになった。
政府とは意見が違って激論を戦わせることもときにはあるが、個人的には尊敬し、信頼しあえる、と大西さんに言われるようにがんばりたい。



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