国連分担金

2019.01.07

12月23日(ニューヨーク時間22日)の国連総会本会議において、2019年からの3か年の各国の国連通常予算分担率とPKO予算分担率が決定されました。

国連通常予算分担率の上位10か国は:

国名 2019-21 2016-18 (%)
米国 22.000 22.000  アメリカ
中国 12.005 7.921  中国
日本 8.564 9.680  日本
独国 6.090 6.389  ドイツ
英国 4.567 4.463  イギリス
仏国 4.427 4.859  フランス
伊国 3.307 3.748  イタリア
伯国 2.948 3.823  ブラジル
加国 2.734 2.921  カナダ
露国 2.405 3.088  ロシア

アメリカの分担率22.000%は上限ですので変化はありませんが、中国が4%以上分担率を伸ばし、日本を抜いて第2位になりました。

また、上位10か国の中では他にイギリスが0.1%伸ばして、フランスと入れ替わって第5位になりました。

その他に分担率は下がっているものの順位では、イタリアがブラジルを抜き、カナダがロシアを抜きました。

さらに国連PKO分担率も変更されました。PKO分担率の場合、途上国の分担率は割引され、その分を安保理常任理事国5か国が負担することになります。

国名 2018 2019 (%)
米国 28.4344 27.8912
中国 10.2377 15.2197
日本 9.6800 8.5640
独国 6.3890 6.0900
英国 5.7683 5.7900
仏国 6.2801 5.6125
伊国 3.7480 3.3070
露国 3.9912 3.0490
加国 2.9210 2.7340
韓国 2.0390 2.2670

国連PKO予算の総額は、2017年度で約68億ドル、そのうち日本の負担が6.6億ドルでした。

ちなみに国連のあるニューヨーク市の治安を守るニューヨーク市警察予算が約56億ドルです。

安保理常任理事国により負担を求めるPKO分担率でも日本の方がイギリス、フランス、ロシアの3か国よりも大きな負担をしています。

安保理が21世紀の現実を反映していないといわれる理由の一つがここにあります。

国連では、分担金の滞納が大きな問題になりつつあり、2018年9月には、なんと加盟国193か国のうち52か国が通常予算分担金の支払いを滞納しているありさまでした。

分担金を2年分滞納してしまうと総会での投票権が停止されます。



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