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おかしな予算-9 厚労省災害関連予算
2026.09.13
厚労省には、医療機関が災害に備えるための予算がいくつもあります。
しかし、その共通点は、執行率が極めて低い、そしてそのまま何年も放置されていることです。
その一つが医療施設ブロック塀整備事業、名前の通り病院のブロック塀の改修に対し支援を行うことで、患者や周辺住民への被害を防ぐというものです。
当初予算ではなく、補正予算でつけられてきた予算です。(単位 千円)
| 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | |
| 補正予算 | 188,267 | 188,266 | 18,827 | 18,827 | 18,827 |
| 前年度から繰越 | 188,000 | 188,267 | 188,266 | 18,827 | 18,827 |
| 合計 | 376,267 | 376,533 | 207,093 | 37,654 | 37,654 |
| 執行額 | 13,423 | 3,441 | 3,950 | 1,394 | 3,260 |
| 執行率 | 3.6% | 0.9% | 1.9% | 3.7% | 8.7% |
なにしろ執行額が一桁、2022年度にいたっては1%以下ということで、さすがに途中から補正予算額も十分の一になりました。
それでも執行率は一桁のまま。
この事業は医療施設の改修費の三分の一を補助するという事業のため、医療機関が三分の二を負担せねばならず、手を挙げるところがほとんどないのが現状です。
結局それではブロック塀の改修は何年たっても進みません。
財務省は、民間の資産形成に資するものを全額補助するのは駄目だと主張しますが、だから危ないブロック塀が残り、患者や周辺住民のリスクとなるならば、もっと補助率を上げるなり、全額補助するなりして、危ないブロック塀が確実に減っていく施策をとってもよいのではないかと思います。
少なくとも予算はつけたけど、執行率が一桁のままという現実は放置できません。
同様に、医療施設浸水対策事業というものがあります。
浸水想定区域から移転することができない医療機関に対し、医療用設備や電源設備の浸水深異常への移設や止水板などの設置を補助するという予算です。(単位 千円)
| 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | |
| 補正予算 | 285,046 | 285,046 | 285,046 | 262,354 | 262,354 |
| 前年度から繰越 | 208,000 | 285,046 | 285,046 | 285,046 | 262,354 |
| 予備費など | -68,907 | -258,184 | |||
| 合計 | 493,046 | 570,092 | 501,185 | 289,216 | 524,708 |
| 執行額 | 8,910 | 9,924 | 22,218 | 26,862 | 37,705 |
| 執行率 | 1.8% | 1.7% | 4.4% | 9.3% | 7.2% |
これも当初予算ではなく補正予算に計上されていますが、執行率は一桁、中には1%台というときもありました。
それなのに毎年、同じ額が補正予算に計上されてきたという目を疑うようなレビューシートです。
2023年度、2024年度には受水槽の整備事業にこの予算が流用されています。
これもやはり三分の一補助で、医療機関の多くが赤字というなかで、使われない予算になっています。
こうしてみると、厚労省予算の中には災害対策に関するが細かな予算がいくつもありますが、その多くが非常に低い執行率になっている、にもかかわらず漫然と同じように予算が計上され続けている、どうしたらその予算が支援しようとしている災害対策が行われるようになるのか、特に財務省と厚労省で検討されてきたようにも思えないという状況です。
確かに額は大きくはないですが、無駄になっているのは間違いありません。
細かく災害対策の施策ごとに予算計上するのではなく、医療施設に関する災害関連予算としてまとめて一括計上し、同時に災害関連の予算総額を大幅にカットすべきです。









