記者会見5月10日

2024.05.11

4月29日から5月6日まで、ベルギー、オランダ、フランス、サウジアラビアに出張しました。

ブリュッセルでは、EUとの間で、デジタル・アイデンティティ、eIDに関する協力覚書(MOC)の署名式を行いました。

まずはeIDの協力のユースケースを作ろうということで、教育分野、特に相互の留学生に関することでeIDを使うことからスタートし、そこからユースケースを広げていきたいと思っています。

将来的には、eIDの相互承認ができればいいと思います。

その後、第2回日EUデジタルパートナーシップ閣僚会合が開催され、松本総務大臣と私、オンラインで経済産業省の石井政務官、先方はEUのブルトン欧州委員が出席しました。

データに関しては、DFFTを含むデータ政策、そしてOECDのもとに設置されたIAPの段階的な強化について、日EUで協力していこうということを合意しました。

オランダでは、アムステルダム市のデジタル政策の責任者の方々との意見交換を行い、また、アムステルダムの水路で自動運転の船の開発が行われており、試乗をしました。

パリのオリンピックでセーヌ川を走るそうです。

パリでは、OECD閣僚理事会が開催され、データガバナンスとデジタルに関するセッションで議長を務めました。

OECDのもとにIAP(Institutional Arrangement for Partnership)が設置され、専門家パネルとOECDの委員会という二本立てでDFFTを進めていくために、OECD側の委員会の段階的な強化をしていくために、新委員会の設置を含む、あらゆるオプションに関して議論を開始することで合意しました。

また、ASEANは今、このデータガバナンスに関する各国の法令の透明性を向上させようというプロジェクトを行っており、セッションの冒頭の私のスピーチの中で短いビデオを会場で流し、OECD、IAPとASEANの分野での連携・強化・協力を進めていくことを確認しました。

サウジアラビアでは、アル=スワーハ通信・情報技術大臣とバイの会談を行い、昨年締結したMOCの下での協力を進めるため、専門家会合を年内に2回ほどオンラインで行います。

サウジアラビアは、かつてアラムコがサイバー攻撃を受けて甚大な被害を被ったことから、サイバーセキュリティに関して力を入れており、サイバーセキュリティでの意見交換もしていきます。

また、サウジアラビアの北西部で進めているスマートシティ、NEOMという一大プロジェクトがあり、そこの現場の視察も行いました。

DFFTを始め、いろいろな国との相互連携をしっかり行っていきます。

2件目、偽造マイナンバーカードに端を発する詐欺事件というのが報道されています。

真正のマイナンバーカードには、偽造を見破るためのチェックポイントがあり、そこをしっかりと確認すれば、偽造を見破ることができます。

例えば右上のマイナちゃんはパールインキで印刷されており、角度を変えれば色が変わりますが、偽物は色が変わらずすぐ分かります。

事業者には、そのチェックポイントをもう一度きちんと説明する文書を発出し、しっかり確認をしていただきたいと思っています。

マイナンバーカードはICチップが入っており、ICチップを読み取っていただくのが一番確実な偽造対策で、厳格な本人確認ができます。

目視でも偽造を見破ることができるはずですが、ICチップを読み取ることで、さらに厳格に本人確認ができるので、民間でそのようなアプリがあればその使用を奨励し、よいものがなければ、デジタル庁で読取アプリを開発し、無償提供をしていきます。

関係省庁とも連携をし、なるべく早く対応していきます。



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