衆議院議員 河野太郎公式サイト

2023.12.12

総理出席のもと、第5回の総点検本部を開催し、6月から進めてきたマイナンバー情報の総点検の結果について取りまとめてご報告をしました。

自治体それから関係機関の皆様に、紐付けの点検を速やかに、また丁寧にやっていただいたこと、改めて御礼を申し上げたいと思います。

まず、全ての紐付け実施機関に対して、マイナンバーの紐付け作業の実態の把握調査を行いました。

適切な方法で紐付けが行われているものについては、大丈夫だということで、紐付けが適切でなかった332の自治体と、労働基準監督署1つについて、個別データの点検をお願いしました。

個別データの点検対象となったデータ件数は8,208万件です。

8,208万件のうち、99.9%にあたる8,206万件については、データの点検と本人確認の作業が終了しております。

現在、障害者手帳関係の15,000件の本人確認作業がまだ続いておりますが、これも12月中には終わるという見込みが立ちました。

今日までに本人確認作業が終了している8,206万件の中で、紐付け誤りが8,351件、割合にして0.01%でした。

判明した紐付けの誤りは修正する対応が終了しております。

再発防止対策もすすめています。

まず関係省庁に、さまざまな制度の申請手続にあたっては、必ずマイナンバーの記載を求める旨を明確にするための省令の改正をやっていただきました。

これまでマイナンバーの登録事務に関する省庁横断的なガイドラインがなかったので、策定して周知しました。

今まではマイナンバーの記載がないものについて、J-LISのシステムで照会をしていましたが、氏名と生年月日の情報2つで照会をかけたものが紐付け誤りにつながりました。

今後、「2情報ではJ-LISに照会をしても回答しない」というシステム改修をいたします。

氏名・生年月日・住所・性別の4情報、あるいは氏名・生年月日・住所の3情報がなければJ-LIS照会は回答しないシステムにします。

また、今後はさまざまな制度の申請あるいは更新のときにマイナンバーの確認をすることで、継続的にマイナンバーの確認を続けます。

究極的にはマイナンバーの誤記、あるいは誤入力というものを防ぐために、マイナンバーカードのICチップからマイナンバーを読んで、自動入力できるようなマイナンバーの登録事務のデジタル化を進めていきます。

健康保険証については、保険者による総点検に加えて登録済みのすべてのデータについての確認を実施しています。

住民基本台帳との照合は11月までに完了しておりますが、漢字の字体などデータが一致していないものについて、来年の春を目途に全数確認をしていきます。

先ほど点検本部の中で、総理から、総点検が終わったので予定通り来年秋に健康保険証の新規発行を停止し、マイナンバーカード保険証を基本とする新たな仕組みに移行するというご指示がございました。

来年の夏に保険証の切替で新しい保険証が送られますが、その保険証はその後1年間有効になります。

来年秋に保険証の新規発行を停止しても、再来年の夏から秋にかけて、最後の保険証の有効期限が切れると同時に新しい仕組みに完全に移行するということになります。

マイナ保険証を保有していない方には、これまでも申し上げているように申請なしに資格確認証をお送りするということになります。

デジタルとアナログが併用される期間がありますので、この間にマイナンバーカード保険証の顔認証を試していただいて、マイナンバーカードをご利用いただきたいと思っております。

暗証番号の設定が不要な顔認証カードを今週15日から導入します。

また、役所の方から福祉施設に出向いて申請を受ける出張申請を進める取組をしておりますので、今、福祉施設に対して希望調査を行っています。

マイナ保険証を使って、ご本人の薬剤情報や診療情報に基づいたより良い医療を受けていただくということ、なりすましの防止など、患者側、医療側の両方に多くのメリットがあります。

今後、電子処方箋や電子カルテの普及・拡大の核になるのがマイナンバー保険証です。

まずは一回、医療機関や薬局で、マイナンバーカードを保険証として使っていただいて、顔認証を簡単だということを実際にやってみていただきたいと思っております。

マイナンバー制度を使って、国民の利便性の向上と行政の効率化を実現し、最終的には公平・公正な社会をつくるというのがゴールです。

その基盤となるマイナンバー制度をしっかりこれからも運用し、マイナンバーカードを普及させていきます。

マイナンバー制度が有効に機能するための大前提が、マイナンバーがさまざまな情報と正確に紐付いているということです。

今後もこの再発防止対策はしっかり講じながら紐付の正確性を確保していきます。

この総点検にご協力をいただいた自治体、関係機関に改めて御礼を申し上げるとともに、紐付け機関としっかり今後も連携しながら、マイナンバー制度の適正な運営に取り組んでまいります。

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