マイナンバーカード保険証の疑問にお答えします

2023.12.22

保険証廃止の疑問にお答えします

Q. 今年の秋に保険証が廃止されるとどうなるのですか。

A. 保険証が廃止されても国民皆保険には何ら影響はありません。

今年送られてくる新しい保険証は、来年の利用期限まで利用することができます。

その後については、マイナンバーカードの保険証利用登録を行っている方は、マイナンバーカードで受診します。

マイナンバーカードを持っていない方、マイナンバーカードの保険証利用登録を行っていない方には、保険証が使用できなくなる前に、申請しなくても、「資格確認書」が保険者から送られてくるので、それで受診してください。

Q. なぜ保険証を廃止するのですか。

A. マイナンバーカードの保険証利用には大きなメリットがあります。

マイナンバーカードを使えば高額医療費の上限を超える分の窓口での負担は無くなり、立替払いをする必要がなくなります。

もしあなたが旅行先で意識を失い救急車で運ばれるようなことがあっても、マイナンバーカードがあれば、搬送先の病院であなたのこれまでの受診歴などを確認し、必要な検査などの準備を始めることができるようになります。

自分が使った薬や過去の健康診断の結果を、不正確になりがちな口頭ではなく、データによって正確に伝えられます。

お薬手帳には記載されていない入院中の薬剤や院内処方の薬剤をふくめ、他の医療機関や診療科で処方された薬剤の情報が診察する医師に提供され、薬の重複投与や飲み合わせの悪い薬の処方を防げます。

あなたのこれまでの受診履歴や健診記録データ、薬剤情報はマイナポータルでご自身でも確認することができます。

またそれぞれの病院の電子カルテの情報と連携することが出来るようになると、マイナポータルからあなたの電子カルテの情報を確認することが出来るようになります。

さらに、マイナ保険証を基盤とする医療DXを進めていくことにより、今後、医療情報を匿名化したビッグデータとして扱い、より良い治療方法、治療薬の開発につながることが期待されます。

マイナンバーカードは保険証としてだけでなく、病院のシステムを一部修正することで病院の診察券としても使うこともできます。

今後、自治体の小児医療費助成の受給券や高齢者の医療扶助の受給券としても使うことができるようになります。

また、保険証を廃止することで、被保険者全員に保険証を送る必要がなくなります。

マイナンバーカードを保険証に紐づけしていない人などだけ、資格確認書を送ればよくなるので、保険者の負担も削減されていきます。

Q. 私の高齢の両親は認知症もあり、マイナンバーカードを受け取りに市役所に行くことができません。どうしたらよいですか。

A. マイナンバーカードをお持ちでない方には資格確認書が発行されますので、それで受診することができます。

ただ、マイナンバーカードがあると、受診歴や薬剤情報を見ることができて便利です。

マイナンバーカードは代理人が受け取りに行くことができます。

その際は、本人と代理人の本人確認書類、本人宛の交付通知書と委任状が必要です。

また暗証番号を設定せず、顔認証による保険証としての利用を想定したマイナンバーカードを発行することもできます。

このカードなら施設などで暗証番号を管理する必要がなくなります。

Q. かかりつけの医療機関ではマイナンバーカードでの受付をやってくれません。どうしたら良いのですか。病院にマイナンバーカードと保険証の両方を持っていく必要がありますか。

A. 一部の例外を除き、保険診療を行う医療機関はマイナンバーカードによる受付が義務付けられました。

マイナンバーカードで受付されれば、保険証は必要ありません。

マイナンバーカードでの受付をしていない病院があれば、マイナンバーカード総合窓口0120-95-0178に御連絡下さい。

必要に応じ、厚労省から医療機関等に事実関係の確認などを行います。

Q. マイナンバーカードが読み取られなかったり、顔認証と暗証番号の両方がうまくいかなかったり、停電でカードリーダーが動いていないときはどうすればよいのですか。

A. 万一、マイナ保険証の読み取りができないときは、お手持ちのスマホでマイナポータルにアクセスして、あなたの保険証番号を始め、必要な情報を病院に提示することができます。

来年の春にはマイナポータルに表示される保険資格の情報をスマホにダウンロードできるようになりますので、マイナポータルにログインせずとも、それを病院に提示できるようになります。

また、保険証の廃止に伴い、マイナンバーカードの保険証利用登録を行っている皆様などに保険資格の情報を記載した書類をお送りする予定です。

スマホを利用されていない方は、それをメモしてお財布などに入れておいていただければ、マイナ保険証の読み取りができない万一の時に病院に提示することができます。

Q. マイナンバーカードを保険証として利用すると病院としてもメリットがあるのですか。

A. 病院は、患者から診療報酬の3割を窓口負担として受け取り、7割を保険者に請求します。

ところが病院から保険者に診療報酬を請求した後に、転職などで患者の保険資格が受診前と変わっていたことが判明し、保険者から請求を差し戻されることが年間に500万件以上ありました。

マイナンバーカードを保険証として利用することで、窓口で患者の最新の保険資格をオンラインで確認できるようになり、診療報酬の請求を正しく行うことができます。

また、オンラインで確認した氏名などの情報を自動で取り込むことができるため、患者の氏名などの転記ミスもなくなります。

また医療機関によっては、診察券をマイナンバーカードと一体化し、診察券の発行、再発行の手間とコストを削減することができます。



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