G20デジタル経済大臣会合
2023.08.22
インドのベンガルールで開催されたG20デジタル経済大臣会合に出席しました。
8月17日
18:50 成田発 JAL753 8時間55分
8月18日
00:15 ベンガルール着 Taj West End泊
Taj West Endホテルで会合も開催されました。
ベンガルール空港到着時の歓迎の様子です。
音楽隊とマシンガンを持った警備の軍隊に囲まれて。
08:30 iSPIRTとの意見交換@Taj MG
インドのデジタル化の基盤となったインディアスタックの設計を主導した非営利団体です。
10:30 TCS及びテックセンター視察@ホワイトフィールド
タタグルーブのタタ・コンサルタンシー・サービスを訪問し、事業展開のなかにおける越境データ流通の課題について意見交換しました。
12:30 在ベンガルール日系企業との昼食会
ベンガルールで活躍するソニー、トヨタ、MUFG、日航の皆さんとの意見交換。インドの中華レストランで、日本人シェフが出す食事に舌鼓をうちました。
14:00 アルスワーハ サウジアラビア通信・情報技術大臣とのバイ会談
14:30 ブディ インドネシア情報通信大臣とのバイ会談
15:45 ホフレン オランダデジタル化大臣とのバイ会談
16:30 フィック米サイバー空間・デジタル政策局(CDP)大使とのバイ会談
元海兵隊の将校の大使がその経験を書いた”One Bullet Away-The Making of a Marine Officer”は、ニューヨークタイムズベストセラー、ワシントンポストの「ベストブックオブザイヤー」、ミリタリータイムズの「ベストミリタリーブックオブザデケイド」に選ばれ、コルビー賞を受賞しました。
そのうちに「おすすめの一冊」で紹介します。
17:00 フィーリョ ブラジル通信大臣とのバイ会談
今回のバイ会談は、テーブルのない部屋とテーブルのある部屋の二つのスタイルで行われました。どちらになるかは指定された部屋を開けてみて...。
今回のバイ会談で通訳が入ったのは、このフィーリョ大臣のときに英語ーポルトガル語の通訳が入っただけでした。
17:20 ヴァイシュナウ 印電子情報技術・通信・鉄道大臣とのバイ会談
インドはホスト国なので、専用の部屋でバイ会談が行われました。
17:45 スカリー 英科学・イノベーション・技術省政務次官とのバイ会談
18:00 バルゴビンモーリシャス情報技術通信イノベーション大臣とのバイ会談
19:30 文化イベント及び夕食@The Palace Ground
8月19日
09:00 G20デジタル経済大臣会合 各国代表の到着
ホストのヴァイシュナウ大臣の出迎え。
今回の会談の成果文書の交渉は、異常に時間が長くかかりました。それも含め、今回の会合をサポートしてくれたスタッフのみなさんと。
09:05 オマーン 交通・通信・情報技術省次官との立ち話
立ち話と言っても、立っているとはかぎりません。いろいろなプロトコル上の使い分けです。
09:30 モディ印首相のビデオメッセージ及びヴァイシュナウ印大臣の開会挨拶
09:45 トロイカ開会挨拶 インドネシア
09:50 トロイカ開会挨拶 ブラジル
09:55 第一セッション DPI(Digital Public Infrastructure)
12:30 ギル国連技術特使とのバイ会談
13:15 テオ シンガポール情報通信大臣兼第二内務大臣との昼食会
会合の昼食会は柘植総務副大臣にお願いして、シンガポールのテオ大臣とじっくり懇談。
会場となったホテルの敷地が広いため、バギーで移動することもありました。
14:30 第三セッション Digital Skilling
16:00 議長総括と成果文書の発出と閉会の挨拶
16:10 議長国の交代セレモニー
16:30 ヴィッシング 独連邦デジタル・交通大臣とのバイ会談
17:00 オラマUAEAI・デジタル経済・リモートワーク担当大臣とのバイ会談
18:00 オンライン記者会見
19:00 ガラディナー
左がドイツのヴィッシング大臣、右がインドのヴァイシュナウ大臣。
左はヴァイシュナウ大臣とイギリスのスカリー政務次官、右はトルコのカシル産業技術大臣とヴィッシング大臣。
21:15 記者懇談会
日本から参加の記者、バンコク、デリーからの記者と懇談。
8月20日
02:05 ベンガルール発 JAL754 8時間50分
ベンガルールから成田の日航の直行便は満席。成田で乗り継ぎアメリカの西海岸に行くインド人が乗客の8割でした。
14:25 成田着
G20デジタル経済大臣会合では、議長国インドが設定した3つの議題についてそれぞれのセッションで議論を行い、成果文書と議長総括が発出されました。
1.デジタルインクルージョンとイノベーションのためのデジタル公共インフラ(DPI)
2.安全、信頼性のある、強靭なデジタル環境に向けたセキュリティ
3.将来のグローバルな労働力の確保のためのデジタルスキル
私は第一セッションと第三セッションに出席し、会合の昼食会と第二セッションは柘植総務副大臣が出席しました。
また、2019年のG20大阪サミットにおいて合意したDFFTの重要性が、今回の会合でも再確認されました。
今回のG20では、オープンで相互運用が可能で、安全で、包摂的なデジタルインフラが、これからの経済を牽引し、経済成長とイノベーション、そして持続可能な開発につながることをお互いに確認しました。
各国のデジタルインフラのシステムを相互運用可能にすることで、デジタルインフラの価値は一層高まるが、そのためには、信頼性ある自由なデータ流通が重要であるということをしっかり発信しました。
また、議長国のインド、次期議長国のブラジルやG7各国をはじめ、数多くのバイ会談を実施し、DFFTの具体化に向けた国際枠組みの設立について意見交換や紹介をしました。
比較的人口の小さな国や新興国、いわゆるグローバルサウスの国々は、国際枠組みへの参加、協力に非常に意欲的でした。
またG7各国は、G7閣僚声明における合意に従い、国際枠組みの在り方について議論を積み上げることに前向きで、秋以降再開されるG7の作業部会と年末の閣僚会合に向け、お互いのコミットメントを確認する良い機会となりました。