銀鼠色のネクタイ
2023.08.15
8月15日の全国戦没者追悼式をご覧になった方から、モーニングを着ている閣僚のネクタイの色について、お尋ねがありました。
追悼式には総理以下、男性閣僚はモーニングを着て参列します。
その際のドレスコードで銀鼠色のネクタイを締めます。
15日の朝、私はまず、デジタル庁と消費者庁の来年度予算の概算要求の打ち合わせがそれぞれあるのでまずデジタル庁の大臣室に出勤し、その後、閣議に出席し、閣議後の記者会見を行って、武道館に向かうことになっていました。
閣議後の記者会見が終わると直ちに武道館に向かう必要があったので、朝からモーニングを着て宿舎を出ました。
実はその時に、今日は追悼式だからと思い、黒のネクタイを締めて宿舎を出ました。
ところが閣議前に他の閣僚の皆さんから、ネクタイの色が違うよと指摘され、閣議後に慌てて銀鼠色のネクタイに締め直しました。
普通、モーニングのネクタイは、黒やグレーの縞がレジメンタルに入っているものですが、なぜ銀鼠色のネクタイと指定されているのでしょうか。
正確なところはわかりませんが、例えば宮中の行事ではいつもネクタイは銀鼠色が指定されています。
宮中では、お祝い事でもモーニングには銀鼠色のネクタイ、ベストは黒、白襟はつけず、ポケットチーフもしません。
追悼式には天皇皇后両陛下が御臨席になるため、宮中にあわせているのでしょうか。