第208国会
2022.01.18
第208国会が召集されました。
国会は特別国会、通常国会、臨時国会の区別なく、会期ごとに番号がつけられます。
私が初当選した後の特別国会は、1996年11月7日に召集された第138国会でしたから、すでに70回の会期を経験したことになります。
国会が「しょうしゅう」されるというときの漢字は、招集ではなく、天皇陛下が御召しになる召集です。
選挙後に初めて召集され、首班指名を行うのが特別国会で、特別国会に初登院する時は、国会の正面にある中央玄関から登院し、当選証書が確認され、議員バッジをもらいます。
通常国会や臨時国会の召集日には、衆議院の正面玄関から登院して、名刺を差し出して応召します。
通常国会の初日は、正午に開かれる最初の本会議で各議員の議席が指定されますが、あらかじめ仮議席が指定されていて、仮議席のとおりに議席が指定されます。
午後1時に天皇陛下をお迎えして参議院の本会議場で開会式が行われます。
その後、午後2時から2回目の本会議が開かれ、通常国会では総理の施政方針演説など四演説(施政方針演説、財政演説、外交演説、経済演説)が行われます。
私も外交演説を2回やりました。
1回目は外務省の草稿に手を入れた程度でしたが、2回目は最初から書き下ろし、官房長官から長いと叱られました。
臨時国会では総理が演説しますが、施政方針演説ではなく、所信表明演説と呼ばれます。
一日おいて3日目から代表質問が行われます。
3日目は衆議院、4日目は午前中に参議院、午後に衆議院で、5日目には参議院で代表質問が行われます。
月曜日に国会が始まると、金曜日に代表質問が終わり、翌週の月曜日から衆議院で予算委員会が始まります。
予算委員会は、最初の2日がテレビ入り、その後もう1日テレビなしで「基本的質疑」が行われますが、この基本的質疑は質問があたっていなくとも全閣僚が委員会に座っていなければなりません。
その後は、「一般質疑」が行われますが、一般質疑では質問通告があった閣僚のみが委員会に出席します。
一般質疑の他に「集中質疑」と呼ばれるものがあります。
名前からするとなにか特定のテーマに集中して質疑が行われるように思われますが、実際はそうではありません。
テーマはだいたい「外交と安全保障など」とか「新型コロナウイルス対策など」というように「など」がついていて、その「など」に含まれるという理屈で何の質問でもすることができます。
ではなんで集中質疑をやるのかと言えば、「集中質疑」には総理が出席することになっているからで、総理を国会に呼び足すための方便として「集中質疑」を野党が要求するのです。
衆議院で予算が議決されると参議院の予算委員会が始まります。
予算が成立すると、両院でそれぞれの委員会の審議が始まります。
今回、私はクエスチョンタイムを行う国家基本政策委員会の理事になりました。