私にお寄せいただいているご指摘・ご質問について
2021.09.28
自民党総裁選も、残りわずかとなりました。17日に選挙が始まって以降、テレビやインターネットの討論会のほかオンライン集会や現場視察など、党員・党友をはじめ国民の皆さんに私の考えを伝え、そして現場の課題などをお聞きしてきました。
インターネットを中心に、私への指摘や質問が多くありますが、事実に基づいていないものも多くあります。先日自民党で配信されたインターネット番組で、現在多く寄せられているご指摘やご質問に回答しました。
その内容を、スタッフが読みやすく編集してくれたので掲載します。また、番組内で答えられなかった質問も一部追加しています。ご一読ください。
【総裁選CafeSta】河野太郎候補特番#01
「 河野太郎がご批判に正面から答えます」より (一部変更して抜粋)
聞き手:鈴木憲和衆議院議員
鈴木:皆さんこんにちは。今日はカフェスタということで、河野太郎候補が色々なご指摘やご批判に対して真正面から答えますというコーナーをやらせていただきたいと思います。
司会進行を務めますのは衆議院議員の鈴木憲和です。今日はどうぞよろしくお願いします。いよいよ、自民党の総裁選も終盤に差し掛かって参りました。これまで、様々なご批判やいわれのないご指摘もあると私としては感じていますが、今日はこのような点について河野太郎総裁候補ご自身とともに発信していきます。
総裁選も残すところ数日となってきました。これまでの手応えや感触、思うところ、いかがでしょうか。
河野:はい、長いようでもう残りわずか。短いのかなという気もしますが、非常に多くの皆さまからエールをいただいて非常に好感触でやってくることができているかなという風に思っております。本当にありがたく思っています。
もちろん投票できるのは自民党の党員の方だけですから、限られていますけれども、やっぱり総裁がこの後総理に選ばれるということを考えると、国民の皆さまの幅広いご支援ご支持、本当にありがたく思っています。宜しくお願いします。
鈴木:ありがとうございます。私も河野さんが外務大臣の際に、政務官をさせていただいていました。正直、それまではあまり存じ上げなかったので、ちょっといかつい感じ、変わった人なのだろうと思っておりました。ところが実は大変一緒に仕事をしやすかったというのを覚えています。普通の人、このような会話も含めて許していただけることが河野さんの良さなのかなと思います。
今回の総裁選ですけれども、始まる直前くらいからネット上も含めて、河野候補には大変様々なご意見が寄せられ、おそらくどの候補より厳しいご意見も含めて多かったようにも思いますけれども、こうしたことに対して河野さんご自身はどう受け止めているのか、こういう批判には慣れているのか、伺いたいと思います。
河野:ネット上の誹謗中傷というのは、これまでもいわれなきものを含めたくさんありました。これは許してはいけないと思います。それで自ら命を絶ってしまった人までいますし、法的な措置を訴えようとしている人もいらっしゃるわけで、政治家だからいわれなき誹謗中傷をしても良いということにはやっぱりならない。
それを許すと、どんどんそれが広がっていってしまうのではないかと思います。そういうところに対しては、今後必要な措置をとることも踏まえ考えていかなければいけないかな。これを許しておくと、日本でも民主主義にいろんな勢力が介入してくるということが起こりかねないということは少し危惧しています。
【霞が関の役人との関わり方】
鈴木:そうですよね。色々ネット上で言われて、当然当事者として感じること、思うことが沢山あるのだろうなと思います。今日は河野さんにぶっちゃけ、色々とそういった点についてお伺いをしていきたいと思います。まず、これは音声も流出しておりネット上のみのものということではありませんが、霞が関の役人との接し方についてであります。確かこれ、総裁選が始まる直前にエネルギーの課題だったという風に思いますけれども、その点について、河野さんがかなり厳しく経産省の方のことを言っていたということがあります。この指摘について、河野さん自身の受け止めと、もしくは反省も含めていかがでしょうか。
河野:あのエネ庁の役人とのやりとりは、私と梶山経産大臣で最後調整をしましょうというところで、エネ庁の人が「ちょっとその前に」と言ってこられたので、何か進展があるのかと思いましたら、それまでの話を繰り返すだけだったので、「それは意味ないよね、大臣とやるからいいよ」ということでした。言葉遣いがぞんざいだというところは反省をしなければいけないと思っております。
これまで、いろんな閣僚をやらせてもらって大事なのは、私はこうやりたいと思うことを投げるんですが、違うんじゃないかという意見が、役所の中で上がってくることもあります。外務省の時も、防衛省の時もそうでした。
それを聞いてなるほどと思って軌道修正することもありましたし、話を聞いて議論して、それなりにみんな納得したうえで自分の考え通りに進めたこともあります。
ただ、規制改革のように、各省の意見を聞いた時に、明らかにやる気がない、あるいはもうやるのが嫌だ、みたいな時にはかなり厳しく言います。できない理由があるならはっきり言わなければいけませんよね。
「変えるには5年かかります」みたいな先伸ばしや、「今までがこうだから変えられない」という前例踏襲は理由にならないので、厳しいやりとりをしてきました。
霞が関には有能な人が集まっている。その人たちの能力を最大限発揮したいと思っています。だから霞が関の働き方改革に私は相当今まで努力をしてきたつもりです。
これからも、霞が関の働き方改革はしっかりやって、せっかく国民のために働こうと思って来てくれた人が、やりがいを持って働ける、そういう土壌を霞が関に作っていきたいと思っています。霞が関で働いている人が、「なんとなく上から言われたから」とか、「今までこうやってきたから新しいことができない」という環境は、一緒に変えていきたいと思っています。
鈴木:正直、私も農林水産省に勤めていたので、例えば規制改革のことに対して、できない理由を散々書きました。思ってもいないのに書いたことがありまして、それを突破するのがやっぱり政治家の役割なのかなあという思いもありますが、その辺いかがですか?
河野:もうほとんど役所のイデオロギーになっているものがあって、それをどう変えるかという時に、そのために民間の人を入れた規制改革推進会議などの有識者会議を開いたり、それを公開したりしてきました。明らかに理屈のおかしいことがまだ多くあります。
それを一つずつ剝がしていかないと新しいことが進まない。それは仕方がないかなと。逆に役所側から、事務的にはこれ以上変えられないので大臣の力でお願いしますと言われて、押し倒したようなこともありました。みんな、日本を前に進めるためにどうしたらいいのかと思っている。役所も、本当は違うと感じていることがたくさんあると思うので、違うと思うことを役所の中で自然に声を上げられるような雰囲気をこれから作っていかなければいけないと思っています。
鈴木:なるほど。言葉遣いを気をつけることは前提に、政策的に戦わなければいけないところは戦っていくというのが河野さんのスタンスなのかなと思います。
【中国寄り?】
鈴木:次に、河野さんは「中国寄りではないか」という指摘があります。
特に今ネット上で言われているのは、例えば、河野さんの親族が株主である会社が、子会社・生産拠点・取引先が、中国との関連性が強いことから、「どうしても中国寄りになっているのではないか」という批判があったり、また、脱原発についても原子力発電所の問題についても、「太陽光発電における私的な利益が目的では」といった批判もあります。これについて、率直に、河野さんの考えや反論があればお伺いしたいです。
河野:日中関係は非常に大事だと思っていますが、やっぱり日本から言うべきことはきちんと言わなきゃいけない。外務大臣の時に王毅外務大臣(外交部長)と結構やりあったことがあります。最初は、王毅さんから仕掛けられたというところもあるので、カメラの前で「大国としてちゃんと振舞わなきゃだめだ」などと言って、物議を醸しました。
国際会議の中で中国が一方的に現状変更をしようとしていることについて、かなり厳しい口調で演説をしたことがありますから、日本と中国の間で言うべきことはきちんと言うというのは、非常に大事だと思って、それをやってきましたので、「中国寄り」ということはないと思っています。
日本と中国との安全保障だけじゃなくて、経済的な関係もあります。貿易量を見てもわかりますし、あるいは、インバウンドを見ても人的交流が多くあります。そういう意味で日本と中国というのは、いろんなものが積み重なっている仲ですから、それら全体を考えた外交をやる必要はあると思っています。
尖閣の問題をはじめ、譲れない点ははっきりしなきゃいけないですし、日中でお互い歩み寄れる点はやっていくことが必要な場面もあるだろうと思います。その意味で、是々非々の外交をやってきたつもりです。
今、日本から中国におそらく1万~1万5千社ぐらい行っているんじゃないかと思うんですね。中国に進出しているとすべて中国寄りかというと、そのようなことはない。日本の製造業の大部分は中国寄りになってしまいます。
私が勤めていた会社は部品メーカーでしたから、トヨタ、日産をはじめパナソニックだの、日本の家電メーカーほとんどに部品を供給していました。
また、そのような会社は、中国へ行っても結局日本のメーカーに供給をしているというのが主力のビジネスになっています。
太陽光発電の話がいろいろ出ています。残念ながら日本の太陽光、一時は世界のトップを走っていましたが、だんだん席巻されてしまって、おそらく日本企業の太陽光発電の売り上げは、微々たるものしかないと思います。
日本端子の主力商品は、端子やコネクターですので、電気が流れるものならテレビや自動車など多くの部品が使われています。
それだけ色々な方向へ部品を出していますので、「何か特定のために政治活動を歪める」ということは全くありません。
【今後の外交の柱は】
鈴木:ありがとうございます。私も河野外務大臣の下で一緒に働かせていただきましたけど、内部で私から見ていて、むしろ中国に対してかなり厳しいなという印象すら思ったこともあります。やはり中国はもちろん力をつけてきていて、アジア太平洋地域においてもパワーバランスが当然変化をしてくる中で、日本外交、今後大変難しい局面を迎えていると思います。
外交において今後の柱になるところはどういったことなのかなとお伺いしたいと思います。
河野:やっぱりこのコロナ禍を見ていると、自由主義、民主主義、法の支配、基本的人権、こういう共通の価値観を持っている国と、どうも独裁的でなんとなく政府が監視を強める社会とで少しずつ分かれているような気がしてなりません。
日本としてやっぱり共通の価値観を持っている国々としっかり連携をして、この価値観を守っていくのが非常に大事だと思います。
それからもう一つ、そう言いながらやっぱりアメリカやヨーロッパのNGOは早く民主化しろ、早く民主化しろと、プレッシャーをかけるんですね。
一番良い例がクーデター前のミャンマー。アウン・サン・スー・チーさんがトップだったミャンマーをどうするかについて、私が外務大臣になった時のG7で大揉めに揉めて、事務方で共同宣言の文面が決まらず、大臣による直接交渉になりました。こちら側が私、日本以外のG7を代表して、当時外務大臣だったボリス・ジョンソン(現イギリス首相)が出てきて交渉をしました。
ボリスジョンソンは「国連の調査団を入れさせろ」と言ってきていましたが、私はミャンマーの仏教徒から見れば、国連が来ると必ずイスラム教の味方をしている、だから国連とかグテーレス事務総長は向こう側(イスラム教徒側)の人だというイメージを持っています。それを無理やり国連を入れるように言って、アウン・サン・スー・チーさんがそれを断れば国際的に非難されるし、アウン・サン・スー・チーさんが受け入れれば、今度は国内の仏教徒からアウン・サン・スー・チー政権が非難される。それでは、どちらにとっても良いことがないので、「ミャンマー政府に、政府から全く独立した国際的な調査団を作らせて、それをミャンマー政府が呼んで自由に調査をさせたうえで、その結果に従うということにしたらどうだ」というやり取りをし、ボリス・ジョンソンが、「じゃあ1回目は太郎の言う通りでやってみよう」と。
「期限はいつまでだ」と言うので、「 G7の首脳会談までを期限にしよう」と合意をしたら、アウン・サン・スー・チーさんがその通りそれを受け入れて、調査団がかなり綿密な調査をして報告書を出しました。その時はもうボリス・ジョンソンが首相になっていましたが、大変良い結果が出たと褒めていました。
欧米みたいに速く走れというのではなくて、それぞれの国のスピードに合わせて日本が寄り添っていくのがすごく大事になってくると思うのです。
もう一つ日中関係でいうと、日本と中国で色々やりますが、例えば北朝鮮の核やミサイルの問題や、拉致問題を考えたときに、中国と北朝鮮問題について話がしっかりできるのが大事ですので、日本と中国が全く話が出来ない中で、北朝鮮問題を解決といってもこれは厳しいものがあります。だから北朝鮮問題を前に進めるなら日本と中国がしっかり話をしなければいけない。
日本とロシアも、もちろん、日米もしっかり意思疎通をするのが大事ですし、韓国とも話ができなきゃいけない。色々なところに外交は広がってきますので、一面だけ取り上げてというのはうまくいかないのだと思います。
鈴木:現実の社会はそれでは立ち行かない。またその中で河野さんが日本の国益を最大化するために何ができるのかという視点で、これからもやるということなんだろうと思います。
【ブルーリボンバッジと拉致問題(何故バッジをしていないのか)】
鈴木:河野さんから中国、そして韓国の話が出まして、また拉致問題の話も出ました。
よくネット上で、今日私がこれ、例えば国会議員のバッジとブルーリボンバッジをしておりますが、なんで河野さんはこのバッジをしていないんですか、という質問をよくいただきます。
なかなか今まで答える機会がなかったのかと思いますので、もし可能な範囲で、なんでバッジをしていないのかということをお話ししていただければと思います。
河野:よく先輩の議員から議員バッジ忘れているぞ、と言われるのですが、アトピーなものですから、アトピーがひどいときは耳やらほっぺたから皮がポロポロと落ちるんですね。それが襟や肩に落ちてくると何となく、フケっぽく見えたりするので、気がついたときは払っているのですが、その時にバッジ類が付いていると手がぶつかったりということがあるんです。そもそも基本的にバッジをつけないというのもありますしね。
ただ、国会の院内に入るためには議員バッジをつけなければなりません。また、閣議などで着用が指定されたり議連などに頼まれたりして付けるときもあります。
鈴木:時計も木のものですか?
河野:はい、これも木のもので、ASEANの記念式典でもらったんです。ASEAN創立50周年記念の時計ですが、木でできています。金属の時計だとアトピーが酷くなりますが、木の時計は割とそういうことがないので、これは重宝してます。
鈴木:ブルーリボンバッジを付いているか付いてないかというよりも、拉致問題はしっかり取り組むということですよね。
河野:リボンバッジを付けているからやる、付けていないからやらないということではないと思いますし、私が外務大臣だった時に北朝鮮の外務大臣と何回か話し合いをしました。
最初のうちは全然乗ってきてくれなかったので、夕飯会の時に話を出したり、ちょっとしたタイミングの時に話しかけたり。その結果、国連総会の時には時間をとってきちっと外相会議を行うことができました。残念ながら拉致問題の解決・進展までは至りませんでしたが、その時の経験から言うと、あそこはトップとやらないと、外務大臣でも「それは伝えます」とかわされてしまったのだと思います。
トップ同士でいかに会談に持ち込むか、そのためには周りの国々のサポートもいかに受けられるかが大事になると思います。
【選択的夫婦別姓について】
鈴木:内政の話に移りたいと思います。私も家族の中で実はたびたび妻と議論しているのが、この夫婦別氏、夫婦別姓の話であります。河野さん自身が、夫婦別氏をとても推進しているのではないかというご指摘がありますが、お考えを改めてお伺いしたいと思います。
河野:夫婦別姓にしたいという方がいらっしゃるわけで、その望んでいる方が別姓にすることを特に私は反対する理由はないと思います。別に全員に別姓にしろと言うつもりもありませんし、それは一緒の方がいいという方は一緒にしていただければいいのだと思っています。
自民党内でもいろんな議論がありますけれども、別に自民党としてどちらかで決めるような話ではないのではないかと思いますし、その必要もないんじゃないかと思っています。一番良いのは、何年か前に臓器移植法審議があって、その改正案を2回党議拘束をかけずに議論をして、本会議で賛成か反対か自分で決めてくださいというのがありましたが、あのような形にするのがいいのではないかと思っています。
少なくとも議論もされずに終わってしまうよりはしっかり議論をして結果を出すのが大事だと思っています。
代理母による出産を認めるのかどうか、いま日本は全く法的な対応がないですが、これもなかなか意見がまとまらなかったりする。
こういうものについては、無理に党議拘束をかけるより、国会で決めるために国会議員は選ばれているのですから、そこで議論をして賛成か反対か議員一人ひとりが本会議で票を投じることにすれば良いのではないかと思います。
【年金制度と消費税について】
鈴木:最後に河野候補が「年金制度を守るのではなくて、若い人の将来の年金生活を守っていく」と出馬会見で仰っていました。年金財源については、将来的に消費税を活用していくべきではないかと。そうなると、増税の必要があるのではないかという指摘もありますが、どのように河野さんが考えているかをお伺いできればと思います。
河野:コロナの状況の中で、消費税を上げることはできないと思います。ですから今すぐにというわけではないです。ただ、年金を考えてみると、1960年、70年代は現役10人で高齢者1人を支えていたわけです。
それが少子化で3人で1人を支える状況になり、2040年ぐらいには1.5人で1人を支えることになる。昔は神輿のように集団で担いでいたのが、肩車をしなきゃいけない状況になってくる中で、若い世代、あるいはこれから生まれてくる世代の人たちが、自分たちの年金は本当に大丈夫なのかみんな疑問に思っている。多くの若い人は「年金あてにしてませんよ」「年金なんてないものだと思ってます」と。
では老後についてどう思っているのかを聞くと、代案があるわけではなく、漠然と将来困るかもしれないと感じているわけで。少子化がどんどん進んでいく中で、前の世代の年金を次の世代が保険料で払いますと言っていると、もう次の世代に負担を増やすか年金の金額を減らすか、年金をもらえる年齢をどんどん上げていくかのどれかをやらなきゃいけないことは、みんな常識的にはわかっている。
そのような中で、改革をやったから年金制度は大丈夫だと言っても、年金の金額はどんどん減っていく。すると厚労省としては、制度は守っているから大丈夫だと言うけれども、制度が残っても貰える年金額はどんどん少なくなって、結局年金生活に困ってしまう。
守るべきは年金制度じゃなくて年金生活なのだと。今の状況はどうなっていてどうすれば良いか、どのような選択肢があるのかなど、国民の皆さんと対話をしていく必要があると思います。今までは改革の議論をしようとすると、「税率がいくらになるかわかりません」といって議論する入口すら閉ざそうとしていました。もっとみんなで議論して、広く国民から意見を聴くことを決めるぐらいしないと納得感は得られないと思います。今回の総裁選挙で、年金の議論をせざるを得ないとテーブルに乗ったことは、非常に良かったと思います。
鈴木:タブーなく、将来のことを考えて本当にどうなのか、国民の皆さんに負担をお願いするとしたらどのような水準なのかなといった話も、我々政治が示していくべきだということですね。
河野:コロナ禍で病床を確保するための強制力の必要性について、コロナ禍だから議論のテーブルに乗っています。多くの人が不安に思っているのならきちんと議論するのが大事だし、それが国民とのコミュニケーションであり信頼につながると思っています。
【総裁選について】
鈴木:最後に河野候補から一言頂ければと思います。
河野:確かに総裁選挙は自由民主党の党員と党所属の国会議員が投票する選挙ではありますが、その後の臨時国会で新総裁が新しい総理に選ばれることを考えれば、広く国民の皆さんの支持をいただいて、新しい総裁・総理が誕生しなければならないと思っています。自由民主党という政党が本当に国民の声に耳を傾けている、国民の皆さまの思いを受け止めて政治をやる、そういう自由民主党になっているかどうか、総選挙で問われることになります。
ぜひ国民の皆さまの幅広い支持をいただいて、次のリーダーとして選ばれるように残りの総裁選挙をしっかり戦っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
鈴木:今日は大変聞きづらい話も含めて河野候補には率直にお答えいただいたと思っております。カフェスタを今日ご覧頂いている皆さんどうもありがとうございます。残り少ない日程ではありますが、引き続き頑張ってまいりましょう。
その他多くいただいているご質問について———————-
Q,毛沢東バッジや天安門バッジなど中国共産党員が付けるバッジを付けている。
A, 国際会議では、閣僚などの警備対象者は、ホスト国が配るバッジを付けます。
それによって、会場に入るときにセキュリティチェックが免除されます。
バッジの図案等は先方が決めます。ネット上で毛沢東バッジとされているものは、捏造です。
Q,9月25日放送の朝まで生テレビ!で田原総一朗さんが、「出馬声明した時に脱原発も女系天皇も外してどうしようもなかった。河野にガッカリしたと言ったら、あれを言わないと麻生にOKと言われなかったと言っていた。」「「総裁になったら麻生に構わずやれ」と言ったら、やりますと答えた。」という主旨の発言があったがあれは本当か、本当なら国民にうそをついた事になるのではないか。
A,そのような事実はございません。
Q,日本端子株式会社が太陽光関連のコネクタを販売している、再生可能エネルギーを推進しているのはその利益を得る為ではないか。
A,日本端子より2021年9月27日付で下記お知らせが出ております。ご覧ください。
2021年9月27日 太陽電池モジュール向け製品についてのお知らせ
中国市場において弊社及び弊社グループ会社では、太陽電池モジュール向け端子・コネクタの生産及び販売実績は操業時から一切ございません。また、中国市場以外における太陽電池モジュール向け汎用端子・コネクタの製造販売は、2015年8月を以て終了しております。
日本端子ホームページより
つまり、太陽光関連の中国向けの販売実績はなく、そもそも製造販売自体を現在は行っていません。日本端子全体の中国向け売上は、全体の8%程度であり、その90%は中国で操業している日本企業向けです。