弁理士試験
2021.09.13
縦割り110番に、弁理士試験の負担軽減についてご要望が寄せられました。
弁理士試験では、関係する博士・修士の学位を有する方については、論文選択科目の試験を免除できることになっています。
2020年度は、332名が免除申請をしました。
免除を受けるには、事前に審査を受ける必要がありますが、その際に「学位論文概要証明書」の提出が求められます。
「学位論文概要証明書」は、膨大な論文を1000字程度にまとめたうえで、指導教授の署名をもらうことが必要です。
そのため、論文を1000字程度にまとめて、母校へ郵送し、送り返されたものを提出しなければなりません。
指導教授が退職あるいは異動している場合は、後任の教授や研究科長に署名を依頼する必要があるので、関係者も含めて負担が大きいようです。
そのため2021年10月以降は、「学位論文概要証明書」に代えて、論文そのままの写しの提出でもよいことになりました。
9月8日に特許庁のウェブサイトで公表されます。
今回の見直しにより、2022年度以降の試験で科目免除を申請する方の負担が軽減されることになります。