ワクチン接種について

2021.03.11

4月中旬から、ファイザー社のワクチンによる高齢者向けのコロナワクチン接種が始まります。

コロナワクチンは、皮下注射で行われるインフルエンザのワクチンと違って、筋肉注射です。

筋肉注射と皮下注射を比べても、痛みにははっきりとした差はないようです。

筋肉注射の方が、コロナウイルスを防ぐ抗体を作りやすいといわれてます。

このワクチンについて、海外で、実際にワクチンが入っているかどうかを明かさずに、ワクチンの入った注射をしたグループとワクチンの入っていない偽薬を注射をしたグループを比較したデータから、このワクチンの有効率は95%だと計算されます。

有効率95%というのはどういうことでしょうか。

ワクチンを注射した人1万人と偽薬を注射した人1万人を比較したときに、もし偽薬を注射した人の中で100人が新型コロナウイルス感染症を発症したならば、ワクチンを注射した人の中では5人しか発症しない、つまり95%発症者が少なくなるということです。

季節性インフルエンザのワクチンの有効率がおよそ50%といわれていますので、それに比べてこのワクチンの有効率は非常に高いと言えます。

残念ながら、どんなワクチンにも副反応があります。

もちろん何も副反応が起きない人もいます。

ファイザーのワクチンの場合、注射した場所が痛くなることがあります。

これは注射した時の針が刺さった痛みやワクチンが注入される痛みではなく、しばらく時間が経ってから接種場所が痛くなったり、腫れたりするものです。

アメリカでは、ワクチン接種を受けた56歳以上の7割に痛みがあったと報告されています。

アメリカでワクチン接種を受けた56歳以上を対象とした報告によれば、1回目の接種後に1%の人に、2回目の接種後に11%の人に38度の熱が出ています。

また、1回目の接種後に、56歳以上の34%の人がだるさを感じ、25%の人が頭痛を経験しています。

こうした副反応は、免疫反応がしっかりと起きているというを示しています。

多くの場合、副反応は接種して3日以内に起きて、1日から2日で収まります。

副反応でつらい時は、痛み止めや解熱剤を使うこともできます。

副反応のリスクを考えても、このワクチンを打つことによって得られる免疫の利益は非常に大きいので、1人でも多くの方に接種していただきたいと思います。



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