「防衛白書で読書感想文?」
2020.08.23
8月21日付けの東京新聞20面に「防衛白書で読書感想文?」という記事が載った。
昨年から防衛省は、防衛白書を読んで感想文を書いてもらうコンクールを始めた。
感想文が優秀作品に選ばれると防衛省で審査委員長の防衛副大臣から表彰される。
この読書感想文コンクールに関する記事なのだが...
記事のなかに「そもそもなぜ防衛省はこんなコンクールを企画したのか」という一文があり、「軍事ジャーナリストの清谷信一氏は『河野太郎防衛相が自分のプレゼンスを上げるためにPRしているのでは。次の自民党総裁選をもにらんだ布石だろう』といぶかる。」と続く。
爆笑した。
防衛白書を多くの人に手に取ってもらおうと、この読書感想文コンクールを発案したのは、山本副大臣だ。
だから副大臣がコンクールの審査委員長を務めている。
このことは防衛省内では広く知られているし、防衛省の記者クラブの記者たちもみんな知っているはずだ。
市ヶ谷で防衛省の誰かに聞けば、「ああ、それは防衛白書をなるべく多くの人に読んでもらおうという副大臣の発案ですよ」という答が返ってくるはずだ。
記者クラブで聞いてもそういう答が返ってくるだろう。
それをわざわざ「軍事ジャーナリスト」に聞いて、とんちんかんな記事を書いている。
東京新聞の記者教育はどうなっているのだろう。
ちなみに、この読書感想文コンクール、2020年12月31日(木)締め切りで、どなたでも応募可能ですので、多くの方々からの応募をお待ちしています。
詳しくは
https://www.mod.go.jp/j/publication/wp/wp2020/impression/index.html