災害派遣2019
2020.07.08
九州南部の豪雨で、自衛隊は10,000人態勢を敷いています。
さて、2019年度における自衛隊の災害派遣の状況です。
2019年度の災害派遣の件数は499件、総活動人員はのべ106万人にのぼります。
主な災害派遣は、2019年8月の九州北部豪雨、台風15号、台風19号、新型コロナウイルス感染症の拡大防止です。
九州北部豪雨では、活動人員のべ32,000人、台風15号では96,000人、台風19号では880,000人、コロナウイルス関連では20,000人となりました。
これまで多くの自衛隊員が災害派遣にあたったのは、東日本大震災が起きた2011年度ののべ1,074万人、阪神淡路大震災が起きた1994年度の157万人、豪雨災害が起きた2018年度の119万人、2019年度の106万人、熊本地震が起きた2016年度の85万人となります。
近年、災害派遣にあたる自衛隊員の数が増えています。
災害派遣を活動種類別に見ると、たとえば2019年度に最も多かったのが急患輸送で365件、次が消火活動の46件です。
2019年度は次いで捜索救助が12件、風水害・地震・噴火等が7件、その他19件となっています。
これは過去10年遡っても、毎年度、ほぼ同じです。
急患輸送の件数を都道府県別に見ると、2019年度は沖縄県が156件、鹿児島県が79件、長崎県が72件、東京都が24件などとなっていて、離島からの急患輸送が多くなります。
消火活動は、2019年度は近傍火災が28件、山林火災が18件でしたが、2015年度は近傍火災が55件、山林火災が6件と最近、近傍火災が減少している一方で、山林火災が増加しています。