部員
2020.05.27
防衛省設置法第10条には「第10条 内部部局に、書記官及び部員を置き、自衛官その他所要の職員を置くことができる」とあります。
しかし、防衛省の場合、もしあなたがある部に所属していても、あなたは必ずしもその部で「部員」とは呼ばれません。
防衛省内で「部員」と呼ばれるのは、他の省庁では課長補佐クラスの職員です。
そして課長補佐の中でもっとも上位の部員を「先任部員」あるいは「先任」と呼びます。
ちなみに外務省では、課の総括をする課長補佐を「首席事務官」あるいは「首席」と呼んでいました。
日本の大使館では、書記官といえば若手の職員を指します。
ところが防衛省で書記官というと..
防衛省設置法第10条の4に、「書記官は、官房長若しくは局長若しくは内部部局の課長又は国家行政組織法第二十一条第三項若しくは第四項に規定する職のいずれかに充てられるものとする」とあります。
つまり防衛省で書記官とは、官房長、局長、次長、課長などを指します。
つまり防衛省では、官房長・局長から課長までの「書記官」、課長補佐にあたる「部員」、自衛官、そして「その他所要の職員」がいるわけです。
私も、当初は、部員というのは、まだ役職のない職員のことだと思っていました。
そのうち、どうもなんかちょっと違うなと思いはじめ、えっ、部員ってそういうことなのかと、やっと理解しました。