悪口
2020.05.15
子どもの頃、おふくろには、人の悪口を言うもんじゃありませんよとよく言われました。
平塚YWCA幼稚園、平塚市立花水小学校、ボーイスカウト平塚第5団でも、人の悪口を言うなと教わりました。
人の悪口を言うと、うちのオヤジにはぶんなぐられました。
これは私の家だけでなく、どこの家庭でも同じではないか、どこの学校、組織でも同じではないかと思います。
私を含め多くの人は、道ですれ違った見知らぬ人に、いきなり暴言を吐くことはしないでしょう。
ところがなぜかSNSでは、そうしたことが起こります。
中には若者の手本になるはずのような人が、口汚く人を罵ったりしています。
同じ人が同じ言葉を多くの人が集まる場所で大声で叫んだら、どう思われるでしょうか。
議論する時に一番大事なのは、意見と意見を言っている人は別だということです。
ジョージタウン大学時代、アメリカ連邦議会の下院議員の事務所でインターンをしていました。
その時に言われたのが、「この法案では意見が違っても、別の法案では同じ側になるかもしれない、だから下院議員には『敵』は一人もいない。
いいかタロー、敵というのは『上院』だけだ。」
そう私に言った当時の下院議員も、今は上院の歳出委員長になりましたが。
意見をたたかわせて議論するのではなく、自分と違う意見を持つ人を批判して、あるいはその人の悪口を言って溜飲を下げているのでは、何も生み出されません。
たとえばツイッターだと発言は匿名だから、何を言ってもいいのでしょうか。
匿名で人を罵り合っている世界は楽しいのでしょうか。
意見と人をきちんとわける。
ネットリテラシーとよく言われますが、ネットエチケットも大事なのではないでしょうか。
ツイッターやフェイスブックを楽しむならば、そこを楽しい明るい世界にしていく努力をしなければならないと思っています。