自衛隊と再生可能エネルギー
2020.04.30
2020年度の自衛隊の電力調達に関する入札の結果がそろいました。
再生可能エネルギー30%の電力を自衛隊の各施設で調達すべしという号令をかけて、675の施設で入札を実施しました。
その結果、再生可能エネルギーを使用した電力の調達は、151施設で、予定使用電力量にして3億6500万kWhとなりました。
そのうち再生可能エネルギーによる電力量は9100万kWhです。
9100万kWhは、一般家庭にして約21,700世帯の年間電力使用量にあたります。
防衛省全体で予定電力使用量が12億7000万kWhですから、再生可能エネルギーによる予定電力使用量は、防衛省の総予定電力使用量の7%となります。
また、このうち115の施設で再生可能エネルギーを30%使った電力を調達することができました。
再生可能エネルギー30%の電力を導入した施設では、昨年の平均単価が15.5円/kWhでしたが、今回、15.3円/kWhと、昨年よりも安く調達することをできました。
防衛省/自衛隊全体で電力使用量が第二位の防衛医科大学校、第八位の浜松基地なども再生可能エネルギー30%の電力調達をできました。
特に浜松基地では、浜松新電力という浜松市や地域の企業が出資している再生可能エネルギーを供給する地域の電力会社から調達が実現しました。
今回は試行という形で行いましたが、予想を超える再生可能エネルギーの調達を実現することができました。
来年度に向けては、地域資本の再生可能エネルギー供給会社からの調達を増やすと共に、施設によって100%再生可能エネルギーでの調達を目指して頑張って参ります。