TICAD7
2019.08.31
横浜で開催されたTICAD7、無事終了しました。
TICAD7はこれまでの援助に力点を置いたTICADから、民間の投資に重点を置く方向に大きく舵を切ったといえます。
TICADは開発に重点をおいた会議ですが、今回、新しい取り組みとして、この開催に合わせて、サヘル、アフリカの角、西インド洋の平和と安定に関する特別会合を開催しました。
また、成果文書の横浜宣言の中で、国連安保理改革に関して、エズルウィニ合意及びシルテ宣言に記されているアフリカ共通ポジションを、日本政府として初めて公式に支持する旨の表明をしました。
これまで日本、ドイツ、インド、ブラジルのG4は、新たな常任理事国は十五年間、拒否権を凍結するという立場をとってきましたが、アフリカ共通ポジションは、新たに拡大される常任理事国も、これまでの常任理事国と同様に拒否権を行使できるようにするという立場です。
日本として、アフリカと一緒に安保理改革に臨むという立場を一層、明確にしました。
8月27日
11:10 外務省発
13:50 打ち合わせ
14:40 閣僚事前準備会合
議論が活発に行われ、予定時間を大幅にオーバーしましたが、首脳会合に提出する成果文書案を前日の事務的協議での合意に沿って採択しました。
18:00 日イラン外相会談
イランのザリーフ外相が来日し、核合意への復帰の道筋に関して、率直な意見交換ができました。
19:45 閣僚夕食会
私が主催して、来日中の外相を招待した夕食会を開催しました。
私は、一皿ずつ、テーブルを回って、すべての外相とじっくりと話をすることができました。
皆さん、和食を喜んで召し上がってくれました。
8月28日
08:30 打ち合わせ
09:00 サヘル地域の平和と安定に関する特別会合
テロが活発なサヘル地域の平和と安定に関する特別会議です。
日本がこの問題でイニシアティブをとったことを多くの国が評価してくれました。
11:00 WFP事務局長との会談
ビーズリー事務局長とは、州知事時代からのお付き合いです。
北朝鮮やイエメンなどの機微な情報も含め、情報交換しました。
11:45 主要国際機関の長との昼食会
国連事務総長をはじめ、TICAD7に参加した国際機関のトップとの昼食会です。
12:55 ザリーフ・イラン外相による総理表敬に陪席
13:35 IAEA事務局長代行との会談
天野事務局長の下で活躍したフェルータ事務局長代行との会談。
13:55 日チュニジア外相会談
首脳に同行してきた外相、及び各国の代表としてTICAD7に参加した外相のうちバイ会談の希望がある外相との会談が続きます。
15:05 TICAD7開会式/全体会合
開会式前に、閣僚事前準備会合の報告と「西サハラ」に関する日本の立場を明確にするステートメントを行いました。
17:10 パッテン紛争下の性的暴力担当国連事務総長特別代表との会談
19:20 総理・横浜市長共催歓迎レセプション
UNHCRの親善大使でもあるギタリストのMIYAVIさんのパフォーマンスもありました。
この後、TICAD7名誉大使であるMISIAさんと久保田利伸さんのチャリティーコンサートもありましたが、次の日の準備もあり、残念ながら観ることができませんでした。
8月29日
08:30 打ち合わせ
スーダン、南スーダン、エチオピア、ソマリア、エリトリア、ジブチの六カ国の地域に関する平和と安定の議論です。
16:00 「日本企業とつくるアフリカの未来」シンポジウム
TICAD7と並行して、多くのシンポジウムが開かれました。
今回、大きな展示場をパーティションで区切ってシンポジウムを行っているので、上の空間が開いていて大きなスピーカーから音を出すと隣の会場にも聞こえてしまうため、マイクで話した声を、参加者一人一人のイヤホンに流すという音響装置で行いました。
自分が話す声が、スピーカーから出てこないため、話をしていて変な気分です。
16:30 テーマ別会合5 ブルーエコノミー
テーマ別会合を、共催者がそれぞれ開催します。
日本はブルーエコノミーをテーマにした会合で、議長を務めました。
19:15 総理主催晩餐会
各国首脳が招かれた総理主催の晩餐会です。
8月30日
07:30 打ち合わせ
08:00 GAVI増資会合
GAVIワクチンアライアンスの増資会合です。
08:40 全体会合5 平和と安定
ここでは日本代表として、日本の代表席から発言しました。
11:10 全体会合6 テーマ別会合の報告・総括
テーマ別会合(ブルーエコノミー)の報告を行いました。
12:05 閉会式
13:55 横浜発
16:25 閣議
19:30 野口英世アフリカ賞授与式・記念晩餐会
明治記念館で、天皇皇后両陛下御臨席の下、授与式と記念晩餐会が催されました。