バングラデシュ・ミャンマー訪問
2019.07.31
今回の出張は、まず、ラカイン州からの避難民の問題でバングラデシュとミャンマーを訪問しました。
その後、バンコクでASEAN関連外相会合、そして島嶼国歴訪と続きます。
今回は、フィジーのナンディ・スバ(ナウソリ空港)の往復を除いて、チャーター便での移動です。
ダッカ・ネピドー間やバンコク・フィジー間、そして島嶼国間の移動は、商用便では直行便がなく、移動だけで日程がつぶれてしまいます。
7月29日
17:00 羽田発
20:20 ダッカ着
20:45 ダッカ襲撃テロ事件現場にて献花
事件当時はレストランだった現場の家には、オーナーのご家族が住んでいらっしゃいますが、夜遅くにもかかわらず、現場に献花をさせていただきました。
7月30日
07:30 打ち合わせ
09:00 ダッカ空港発
前回はバングラデシュ軍のヘリによる移動でしたが、今回は、ここもチャーター便で移動できます。
09:50 コックスバザール空港着
今回は、空港・避難民キャンプ間の移動に時間がかかりました。
12:00 避難民キャンプ着
UNHCRは、すべての避難民の登録に、指紋と虹彩の2つの生体情報を活用しています。
そして、コックスバザールでの登録情報は、UNHCRのすべての難民・避難民キャンプで共有され、悪用を防いでいます。
個人の登録カードと家族が一覧になった登録票の2種類が発行されます。
国際機関で働く日本人の職員も頑張っています。2年前に訪問した時からキャンプで頑張っている日本人職員もいました。
野生のゾウが出没するため、ゾウに気をつけようというゾウの等身大の看板と物見櫓が建てられています。
UNHCR・IOM・WFP 防災土地整備現場
雨期になって雨が多く降っても土砂崩れなどしないように、キャンプ内の整備が進んでいます。
これはCash for Workと呼ばれる作業に当たった避難民に手当が支払われ、避難民の生活の自立につながります。
キャンプ内の道路はレンガで舗装され、側溝も整備され、雨にも強くなっているようです。
難民を助ける会 屎尿処理施設
日本のNGOも難民を助ける会をはじめ、避難民キャンプで活動しています。
難民を助ける会はキャンプ内のトイレの屎尿処理施設を設置し、運用しています。
JICA・IOM 深井戸・給水施設
キャンプの中に多い20メートル程度の浅い井戸の水は、汚染されていることが多く安全ではありません。
JICAが地下400メートルの深井戸を掘り、塩素を入れて飲めるようにして、キャンプ内に供給しています。
IOMが設置した給水施設には、避難民が飲める水を汲みに来ています。
16:20 コックスバザール空港発
キャンプからの帰りには、警察車両の先導で、一部潮の引いた海岸を走る場面もありました。
コックスバザールには、「世界一長い砂浜」と呼ばれるビーチが広がり、ホテルも多く、バングラデシュの新婚旅行のメッカという話もあります。
ビーチでは波が立つので、サーフィンの大会を開催しようという計画もあるようです。
16:50 ダッカ空港着
17:40 ボンゴボンドゥ記念館視察・献花
ハシナ首相の父上で、建国の父と呼ばれるラーマン大統領が家族と一緒に暗殺された生家が記念館になっています。
暗殺現場の階段には、残った血がガラスの板の下に保存されていました。
ハシナ首相と妹は、当時、ヨーロッパに留学中で難を逃れましたが、その他の家族は全て撃ち殺されました。
19:15 日バングラデシュ外相会談@メグナ迎賓館
モメン新外相との初会談。
20:40 モメン外相主催夕食会@パドマ迎賓館
メグナとパドマという2つの迎賓館は隣り合わせです。
他の閣僚や財界人も招かれた夕食会になりました。
21:50 アリ前外相との懇談
アリ前外相は、国会の財務委員長に就任しています。これまで、避難民問題で協力してきたパートナーでもあり、良き友人です。
22:20 ぶら下がり記者会見
7月31日
07:30 ダッカ発
チャーター便でネピドーに直行します。
09:15 ネピドー着
10:10 打ち合わせ
ネピドーのケンピンスキーホテルの一室を借りました。
11:00 日ミャンマー外相会談
アウン・サン・スー・チー外相兼国家最高顧問との会談です。外務省で行いました。
11:05 共同記者会見
12:50 チョウ・ティン・スエ最高顧問府大臣主催昼食会
今回のコックスバザール訪問を踏まえて、避難民問題を担当するチョウ・ティン・スエ大臣と昼食を食べながら、議論しました。
ネピドーにあるヒルトンホテルで行いました。
13:55 ネピドー発