スペースデブリ

2019.06.06

宇宙空間のスペースデブリが大きな問題になっています。

これまでに世界各国で打ち上げられた衛星等(ISS輸送機などを含む)は、2019年5月時点で8,500機を超え、落下した者や改修されたものを除いても軌道上に5,000機以上存在しています。

2007年には中国による衛星の破壊実験が行われ、3000を超えるデブリが発生しました。

また、2009年には軌道高度790kmで米国のイリジウム社の通信衛星がロシアの軍事通信衛星と衝突し、2016年にはヨーロッパのセンチネル衛星がデブリにより損傷するなど、宇宙空間での衝突とそれによるデブリの発生が起きています。

2018年には運用終了した米国オーブコム社の通信衛星の破砕によるデブリも発生しています。

現在、軌道高度800-850kmをピークに高度2000km以下の低軌道と赤道上高度36,000kmの静止衛星の軌道においてデブリが多数存在しています。

10cm以上のデブリはカタログ化されていますが、それだけで約20,000個が軌道上に存在しています。

また、1mm以下の超微小デブリはおよそ1億個以上存在するといわれています。

低軌道にある10cm以上のデブリは、観測により対応が可能で、1mm以下の超微小デブリは設計で防護することができます。

しかし、およそ1mm以上10cm未満のデブリに関しては、観測が難しく、設計で防護することもやはり難しいのが現状ですが、このサイズは50-70万個軌道上に存在していると言われます。

衛星を15機保有するJAXAは、毎年、デブリを避けるために、3-6回の衛星軌道変更を実施してきています。

世界全体になると衝突回避運用が年間約100回行われています。

こうしたデブリへの対応は、国際的な取り組みが必要です。

各国の宇宙機関が参加する国際宇宙機関間スペースデブリ調整委員会(IADC)がガイドラインを出し、また、それに基づいて国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS)でもデブリ低減ガイドラインが採択されました。

しかし、IADCのガイドラインでは、低軌道の運用終了衛星は、25年以内に保護領域から廃棄することになっていますが、約三分の一は軌道変更の試みすら行っていないとの報告があります。

今後10年で、低軌道における衛星等の数は約3倍になると予測され、運用終了時のデブリの発生は長期的には約6倍になると予測されています。

今後、デブリ観測・予測能力の向上、デブリ発生の抑制、積極的なデブリの削減、衝突回避、国際的なルール整備、広報・啓蒙活動が必要になってきます。

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