インバウンドの状況
2018.09.08
7月までの訪日外国人旅行者数がまとまりました。
今年7月の訪日外国人旅行者の数は283万人。
7月としては過去最高です。
今年の1月から7月までの訪日外国人旅行者は、1873万人と昨年の同月に比べて14%増となっていますが、7月単月は5.6%増にとどまりました。
7月を国別に見てみると、ベトナムやタイからの訪日者数は前年同月比で30%以上伸びています。
イタリア、ロシア両国からは20%以上、中国、インドネシア、フィリピン、インド、オーストラリア、アメリカ、フランス、ドイツ、スペインからの訪日者は10%以上伸びています。
しかし、訪日者の絶対数が多い韓国と香港からの訪日者がそれぞれ5.6%と3.3%のマイナスになり、台湾の伸びが3.1%の伸びにとどまったのが響いています。
6月の大阪府北部の地震と7月の豪雨が影響しているようです。
韓国、香港は日本関連の報道が多いため、災害の報道に敏感に反応があったようです。
特に韓国の場合、LCCを利用して関空から入国する人が多く、影響が大きく出ました。
中国は、前年同月比で12.6%伸び、単月過去最高を記録しました。
しかし、台風の影響によるクルーズ船の寄港減とクルーズ船の過当競争抑制のために隻数が減ったことなどにより、伸び率は鈍化しました。
観光は、日本の大きな産業になりつつあります。
北海道の地震もありましたが、海外に向けてしっかりと最新の復旧の情報を周知し、訪日客の回復を図りたいと思います。
ちなみに2012年、2017年の実績と2020年の目標は下記の通りです。
訪日外国人旅行者数 836万人 2,869万人、4,000万人
訪日外国人旅行消費額 1.1兆円 4.4兆円 8兆円
地方での外国人延べ宿泊数 855万人 3,266万人 7,000万人
外国人リピーター数 528万人 1,761万人 2,400万人