国際機関の日本人

2018.07.03

国連機関で採用される日本人職員の数を増やすと同時に、国連機関の幹部に日本人職員を送り込むということを、外務大臣に就任以来、重要な目標として掲げてきました。

その結果、今年の3月1日に国連事務次長補(ASG)兼国連事務総長特別補佐(防災担当)に水鳥真美さんが就任され、6月6日に国連事務次長補(ASG)兼国連開発計画(UNDP)危機対応局長に岡井朝子さんが任命されました。この二人は国連事務総長(SG)、国連副事務総長(DSG)、国連事務次長(USG)に次ぐランクということになります。

また、事務次長補(ASG)の次のランクであるD 2の国連薬物・犯罪事務所(UNODC)事業局長に加藤美和さんが6月1日に就任し、国際原子力機関(IAEA)事務局長特別補佐官の市川とみ子さんがやはりD 2に4月1日に昇進しました。また、1月1日にはD2ポストの国連合同監査団(JIU)の監査役に上岡恵子さんが就任しました。

ここまでの5人は全て女性ですが、男性ではD 2ポストの国連教育科学文化機関(UNESCO)のタイ・バンコク事務所長に青柳茂さんが5月22日に昇進しました。

この結果、現在、事務次長(USG)格に国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長、山本忠通国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)事務総長特別代表、中満泉国連事務次長(軍縮担当上級代表)、高須幸雄事務総長特別顧問と日本人が4人。

国連事務次長補(ASG)格に水鳥、岡井両名に加えて西本伴子国際労働機関(ILO)アジア太平洋地域総局長、沖大幹国連大学(UNU)上級副学長、高木善幸世界知的所有権機関(WIPO)事務局長補、三次啓都国連食糧農業機関(FAO)林業局長、山本尚子世界保健機関(WHO)事務局長補の7人になりました。

国連機関の幹部職員と呼ばれるDランク以上に日本人が、昨年末から更に増えて、今、88人います。そのうち政府から出向中の者が9人、政府などから転身した者が17人、民間企業や大学など民間出身者が16人、プロパー出身が46人となっています。

外務省としては官民あるいはプロパー職員にかかわらず、外務省をはじめ政府と国際機関や大使館、代表部の間を転身できるリボルビングドアをつくって、計画的に国際機関でのキャリアアップが図れるようにしていきたいと思います。

また、日本人職員の内訳をみると、幹部レベルでは女性の割合は過半数にせまっており、ジュニアレベルを含めると約6割が女性です。昨今のジェンダー重視の動きに呼応して、女性の方が幹部ポストを取りやすいという現実がありますが、ぜひ、日本男児にも国際機関で活躍してみようという意気込みを見せていただきたいと思います。



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