ゴルゴ13
2018.04.14
「ゴルゴ13×外務省 海外安全対策マニュアル(動画版)」の対外発表が行われました。
動画版
解説編
メイキング動画
ゴルゴマニュアル特設ページ(海外安全ホームぺージ)
https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html
以下、外務省の担当者の生の声です。
『大変好評を頂いたゴルゴ・マニュアル(コミック版)の次の一手をどうすべきか。これは大変悩みました。アンケートを取ったところ、多くの方が「第2弾」を期待しました。
現在のコミック版マニュアルを制作するために半年間、週末を殆ど潰してゴルゴ183冊を読み込んで、マニュアルに必要な画を捜して捜して、出した結論は、「もうこれ以上は無理」。
それで、取り敢えず「第2弾」を求める声は聞かなかったことにして、アンケートで二番目に多かった「動画化」の声に耳を傾けました。
「海外安全対策マニュアル」というあまり見向きもされないものが、マンガにすることで相当読みやすくなり、ハードルを下げたのだと思います。しかし、SNS世代のユーザーは「動画」を求めている。
そこで、選んだ手法が「モーション・マンガ」でした。
今回、できあがった動画をさいとう先生に観て頂きましたが、「かなり高い水準。自分が作ってもこんなに上手く出来ない」と極めて高い評価を頂きました。こんなに嬉しいことはありません。
第1話は、ダッカ襲撃テロ事件を踏まえて海外安全対策を再点検し、その後1年間外務省領事局が取り組んできた施策がテーマとなっています。
大変地味な内容で面白みはありませんが、ただ、このマニュアルを作らなければならなかったのは、正にダッカ事件で安全対策が脆弱な中小企業の関係者が7名も犠牲になられたこと、我々の情報発信が十分届いていなかったこと、という点を克服するためです。
この動画もダッカ事件の教訓が出発点でなければなりません。
第1話では、高倉外務大臣がゴルゴ13を外務省に呼び、中堅・中小企業の安全対策のために力を貸して欲しいと依頼します。
正に、「ゴルゴ13×外務省」というとてつもなく破壊力のあるコンセプトはここから生まれるわけですが、マンガ版では岸田大臣に似ている人を捜してきたことが「売り」でした。
動画版ではそれを更に超えなければなりません。やはり大臣の声は大臣にやって頂きたい。第1話の高倉外務大臣は、ダッカ事件の教訓とそれに対する外務省の取組を説明する役回りであり、兎に角、膨大な説明台詞を読まねばならないかなり損な役回りですが、河野大臣は快く引き受けてくださいました。
本当に何回も何回もリテイクで大変申し訳なかったのですが、段々と上手くなっていくのが明らかであり、最初と最後では格段にレベルが違っております。是非確認してみて下さい。
舘さんにも感謝感激です。
実は、第1話は寡黙なゴルゴでしたが、第2話以降、このゴルゴは良く喋ります。
安全対策を指南するのがゴルゴの役どころなので仕方ないですが、テレ東で舘さんが演じたアニメ版のゴルゴが殆ど台詞がなかったことを考えると、今回の収録は一日で全てを録り切ったので本当に大変だったと思います。
それでも、自分なりに最低でも3パターンくらいはやって頂き、納得が行くまで何回も何回も繰り返し吹き込まれる姿にただただ頭の下がる思いでした。
「ザラッとした感じにしたいんだよね」と仰っており、「ザラッとした感じ」がどういうものか分かりませんでしたが、仕上がりはかなり「ザラッと」してたと思います。
なお、第12話に出てくるゴルゴが変装したセキュリティ会社のアリの声もやって頂きましたが、これ本当に笑えました。相当面白いのでお楽しみに。』