モスクワ出張
2017.11.28
外務大臣として初めてのモスクワ出張です。
ラヴロフ外相とは平和条約問題や北朝鮮問題、地域情勢について忌憚のない意見交換をして、シュヴァロフ第一副首相とは日ロ間の経済・貿易・投資に関する具体的な課題に関しての議論をしました。
北方四島の帰属の問題を解決し、平和条約の締結につなげるために一歩一歩前へ進めてまいります。
11月23日
11:10 宿舎発
13:10 成田発
17:35 モスクワ着
19:30 打ち合わせを兼ねた夕食会
大使公邸にて、今回参加する各省の次官級のメンバーと打ち合わせ。
21:10 同行記者団との懇談会
今回は、日本から5人の記者が同行しました。
メトロポールホテル泊
11月24日
09:40 打ち合わせ
11:00 宿舎発
11:05 外務省別館(スピリドノフカ宮殿)到着 ラヴロフ外相出迎え
この建物は61年前に祖父河野一郎が鳩山一郎首相と日ソ共同宣言の交渉のために訪れたときに宿泊した建物です。
11:10 日ロ外相会談
ラヴロフ外相とはマニラ、ニューヨークに次いで三度目の会談ですが、ウラジオストクやダナンでもお目にかかっているので、もはや旧知の仲といってもよいと思います。
冗談も出るし、厳しい意見の交換もありますが、お互いの信頼関係はしっかりできています。
13:50 日ロ外相ワーキングランチ
この日のメニューは、
ベニザケの燻製入り「ミモザ」サラダ
スイバ・スープ
黒スグリのシャーベット
ホロホロチョウのカツレツと玉麦のカーシャ(粥)
キャロットケーキ
コーヒー・紅茶
14:50 外務省別館発
15:00 政府迎賓館着 シュヴァロフ第一副首相出迎え
政府迎賓館も外務省別館も、もともとはモロゾフという豪商が保有していた大邸宅です。
15:02 貿易経済政府間委員会少人数会合
この政府間委員会は1994年に、当時の河野洋平外相が設立したものです。日ロ間には、祖父や父のさまざまな歴史が刻み込まれています。
16:00 貿易経済政府間委員会全体会合
日本からは各省の次官級に加え、民間企業のトップにも参加していただきました。
17:40 署名式
19:00 ボリショイバレエ「ロミオとジュリエット」
シュヴァロフ第一副首相は、毎月のようにバレエを観に来ているバレエ通だというだけでなく、お嬢さんもこの春からボリショイバレエ団に入ったのだそうです。
幕間の時間が長く、シュヴァロフ第一副首相が軽食や飲み物をつまめる特別な部屋を手配してくれたので、ボリショイバレエや個人的な話から日ロ間の話まで、さまざまな話ができました。
22:15 同行記者団との懇談会
劇場では話が盛り上がり、軽食しかつまめなかったので、がつがつとお腹に。
11月25日
09:00 在モスクワ日本企業関係者との朝食会
今年の1月から相互にビザの緩和を始めましたが、日本からの観光客はあまり増えず、ロシアからの観光客は4割増。しかしまだ、ロシアからタイに行く観光客の十分の一以下です。
ロシア政府の様々な手続きに関する問題をはじめ、進出した日本企業が直面している課題を伺い、政府としてもバックアップしていくことをお約束しました。
11:40 ザリャジエ公園散策
新しくオープンした公園です。
12:05 日本人墓地参拝
12:45 「ロシアにおける日本年」関係者との昼食会
ボリショイ劇場の総裁やプーシキン美術館の館長、外交問題評議会の事務局長など、来年行われる「ロシアにおける日本年」に関わってくださるロシア側関係者と昼食を取りながら、意見交換。
来年五月にボリショイ劇場で開会式、松竹歌舞伎や国宝の絵画、そして現代アートまで、さまざまな日本の芸術、文化、科学技術、そして政治に関する対話などロシア全土に日本を届けます。
また、プーシキン美術館の印象派の主要絵画が日本に来たり、ロシアからもロシア文化の真髄がたくさんやってきます。
14:50 ぶら下がり記者会見
14:55 タス通信インタビュー
一時間みっちりとインタビュー。
15:55 大使よりブリーフ
16:55 プーシキン美術館視察
日本から国宝、重要文化財が多数やってくる展覧会会場を視察。また、日本に来る印象派の絵画を観て回りました。
20:00 モスクワ発
11月26日
11:40 成田着