フラスカティーな研究者の皆様へ

2017.01.13

以前お尋ねした総務省の科学技術研究調査の性格別研究(基礎、応用、開発)の区分についてです。

この調査は昭和二十八年から行われ、この三区分の性格別研究については昭和四十年から始まったそうです。

この調査はOECD基準となるフラスカティーマニュアルに基づき、三区分の把握に関しては、大学の学部の事務局が区分しているということがわかりました。

ちなみにフラスカティーはイタリアの都市の名前で、この関係の第一回目の会議が開かれた場所だそうです。

事務局が区分する理由としては、非常に数の多い研究者に負担をかけることになるので、事務局が代わってやるべきだということのようです。

基礎研究は、特別な応用、用途を直接に考慮することなく、仮説や理論形成するため又は現象や観察可能な事実に関して新しい知識を得るために行われる理論的または実験的研究。

応用研究は、特定の目標を定めて実用化の可能性を確かめる研究や、すでに実用化されている方法に関して新たな応用方法を探索する研究。

開発研究は、基礎研究、応用研究及び実際の経験から得た知識の利用であり、新しい材料、装置、製品、システム、工程等の導入又は既存のこれらのものの改良をねらいとする研究。

例えば電気関係では、材料結晶の未知の電子構造・物性を明らかにするのが基礎研究、電子材料として要求される属性を得るための各種の条件下における物性の研究及び材料合成方法の開発が応用研究、新しい材料を利用した装置の開発が開発研究となります。

人の音声に最適な量子化方法の研究、音声・画像データの数値解析に関する研究が基礎研究、実用可能な音声・画像の認識・合成アルゴリズムの開発が応用研究、音声・画像の認識・合成プログラム、およびそれらを組み込んだアプリケーションの開発が開発研究です。

原則として研究テーマごとですが、それが難しい場合は、研究者又は研究室ごとに分類して回答しても差し支えないことになっています。

毎年、三月三十一日時点のことを、五月十六日から七月十五日の間に調査をすることになっています。

もし、研究者の皆様にお手すきの時間があれば、学部の事務局に、自分の研究がどう区分されているか、確認いただき、正しい区分になっているかどうか、調べていただけたらと思います。



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