さてと研究者の皆様へ
2017.01.12
応募書類等の罫線問題、三月一日から始まる「研究活動スタート支援」の公募から、罫線、枠線のない書式がスタートすることを文科省が確認しました。
また、文科省関係の神エクセル書式もあわせて全廃されることが確認されました。
研究者の経歴をリサーチマップに入力し、それを各書式で使用するという点について、文科省が内閣府と調整しています。
文科省からは、リサーチマップにすべての研究者が経歴を記入していない、研究者の中には自分の経歴を公開したくない人もいるという二点が問題提起されていますが、いかがでしょうか。
各大学、研究機関のポストの公募に関しても、経歴はこれを参照してもらうことにすれば、経歴書の書式が機関ごとに違ったり、公募ごとに違ってそれぞれの書式に合わせて入力しなおさなければならないといった無駄が省けるのではないかと期待しています。
アカデミックハラスメントについて、文科省が本腰を入れて対策をとります。
まず、北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学の文学・人文社会学、理学、工学、医学の四分野における博士後期課程の休学者・中途退学者の調査が行われました。
休学率では、文学・人文社会学系が高く、16%-34%が休学しています。理学系では1-8%、工学系では2-9%、医学系では2-10%が休学しています。
満期退学者を除く中途退学率では、文学・人文社会学系で1-6%、理学系で2-6%、工学系で1-4%、医学系で1-2%が中途退学しています。
アカデミックハラスメントの実態に関しては、各大学の対応なども合わせて、文科省が調査を続けています。
デリケートな問題なので時間がかかるかと思います。
窓口はあるが抑え込んでいるだけではないかといったことや、相談があった場合に加害者にその旨を告知してしまっていないか等といったことも、きちんと調査中です。
学内だけでの対応で十分なのか、学外に専門的な組織を作る必要があるのか等も含め、検討する予定です。
「卓越研究員候補者」については、昨年の七月に文科省がアンケートを行っています。
内容を伏せておくものでもないと思いますので、結果の公開を含め検討中です。
また、新たなアンケート調査に関しても検討中です。
さまざまな改善策も検討されています。
大学のローカルルールに関しては、予定通り、一月中の中間報告を待っているところです。